細雪 みんなのレビュー

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第二次大戦直前における関西に住む家柄の良い四姉妹の話。
長い長い手紙がよく出てきますが、卒がなく、さすがさすがと思いながらすらすら読めてしまいます。
この時代の窮屈さ、美しさが一度に楽しめました。
女の人が「うん」の代わりに「ふん」というのが、そっけなくて、かわいらしくて、放っておけなくて、いいかんじ。
戦時下に書かれたということで、変態っぽさはありません。

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僕にとっては、自発的に買った最初の「純文学」です。気長に、じっくり読むのにピッタリ。読み終わってから関西弁を猛烈に使いたくなりました。

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昭和初期における若草物語関西版。三女雪子の負け犬物語とも言える。四姉妹をめぐるエピソードが綿々と続くが古き良き関西の文化・風俗が随所にちりばめられてあたりは興味深い。しかしこの結末…皮肉とはわかっていても、散々読ませといてこの仕打ちはあんまりな気がする。

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これ、どこがおもしろいの？という人も、おそらく何割かはいると思います。でも淡々と四姉妹の周辺を追っているようで、谷崎好みなエログロも微妙に織り込まれています。優雅な日常とのバランスが絶妙。ちなみに、私の卒論のテーマ。ええ、卒論に「スカトロジー」の文言が入っちゃってる人は、そうそういないでしょうよ。どーでもいいですが、卒論の評価は１００点満点中７０点ぐらいだった記憶。

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季節の移り変わりだの、姉妹のとまらないおしゃべりだの、うつくしいこまものだのを描き、贅を尽くしたこの小説が戦時中に書かれたことに大層胸を打たれます。物がなんにもなくっても頭の中は自由です。

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昭和初期の関西の優雅な階層の四姉妹の優雅な生活を美的感覚たっぷりに描写したお話。
３女の雪子は３０近く未婚という、当時との人としては一大事っと言っていいほどの行き遅れ。結婚相手探しに奔走する親戚達を尻目に優雅な生活を送っている（良家の子女なので）
お見合いをしても「いい」とも「いや」とも言わずやんわりとやり過ごす雪子（おしとやかなので）
しかし自分から動くようなことも決してなく（おしとやかなので）かといって妥協もするわけもなくやりすごす雪子ついには粘りがち？で良縁にめぐり合った雪子が結婚のため上京する汽車のなかで、唐突に物語は終幕する。
しかしこの物語は緻密で美しい生活描写を楽しむものなので、これでよいのです。きっと。

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日本文学の美しさを表現されている。
ただ、やりとりの描写だけでも美しいのに
後半はちゃんと物語的にも面白い。

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豪華！絢爛！！美人姉妹！！！
昔の大阪弁てこんなやってんなぁ、と思う。
映画は小米朝がナイスだった。

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あーーーー面倒くさい！という本。大正から昭和にかけての日本って好きなんですが女の人のドロドロって苦手かも。みんなねちっこいんですよね。

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美しい日本の代表とされる谷崎の代表作。大阪を舞台にした四姉妹の物語です。関西に憧れて移り住んだ谷崎なので、関西弁がちょっと不自然な部分があるのですが、時代の差かなあ？と思わなくもない。日本語としてはとても洗練されてます。

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高校生の終わりごろ、図書室で読んでた。
日本語って綺麗だな、大和撫子って綺麗だな、って心から思った。正しい日本を使いたい、と思った。

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古き良き時代の大阪、Osaka。まさにGood Old Days。外国人なんかが読んだら響くのかもね。よくわからんけど。日本版若草物語的なゆったりしたノリ。物語としてはよくできているような気もするが、谷崎である必要はないな、と。とにかく長いので飽きる。実は最後まで読めなかった（苦笑）

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とても美しい文章で、ゆっくりと物語が進んでいきます。淡々とした日常を描いていますが、決して退屈ではなく、ぐいぐいとお話に引き込まれます。

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谷崎文学の金字塔的なこの細雪。確かに読み応えのある内容ですね。４姉妹の個性がそれぞれにとっても魅力的。同じく４姉妹が登場する「若草物語」よりさらにドロドロと人間的で好きですね！