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紙の本
2001/04/08朝刊
2001/04/13 18:16
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
死刑囚の「骨の鳴く音」に耳を傾け、ユダヤ人がガス室で殺された「記憶」を直視する。都合よく何もかも忘却してしまう時代にあって、見ること、記憶することの重要性がひしひしと伝わってくるエッセーだ。九七年から九八年にかけて新聞に連載されたものが元になっているが、著者の「眼」は、危うい方向へと進む日本社会の風景をしっかりととらえている。文庫化に当たって、書き下ろしの補遺を加えた。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
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