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英語で発見した日本の文学 古き良き日本語と、新しく面白い日本語 みんなのレビュー
- マーク・ピーターセン (著)
- 税込価格:1,650円(15pt)
- 出版社:光文社
- 発行年月:2001.3
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紙の本
薄い、浅い、ぜんぜんためにならない
2001/03/30 09:18
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投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名著『日本人の英語』(岩波新書)のマーク・ピーターセンの新刊ということで読んでみたが、内容の薄さにがっかりした。そして、タイトルと内容が一致していない。
第1章「“古典”はいつもフレッシュだ」では、川端康成や谷崎潤一郎あたりの小説に現れる日本語ならではの興味深い表現を取り上げる。第2章「『城の崎にて』を“英文解釈”する」では、『城の崎にて』を著者が英訳、訳しにくい箇所をいくつか解説する。第3章「村上春樹と『サザエさん』」では、著者が清水義範、筒井康隆、宮部みゆき、『サザエさん』などに興味を持っているという話。村上春樹については少しだけ触れているが、浅い。第4章「HAIKUから見直す俳句」は、要は俳句は英訳しにくいという話。 第5章「日本語は、おいしい!」は、著者がひっかかる日本語の表現についての話。第6章は「“小津映画”の日本文学度」だが、もう読む気が失せた。
これらの内容に統一感はまるでなく、『日本人の英語』にあったような示唆はまるでない。すべてが浅く平板。“ちょっと面白い話”の域を超えていない。著者の責任というよりは編集者の責任だと思う。やはり光文社が出来るのはこれぐらいのことか。
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