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出版大崩壊 いま起きていること、次に来るもの みんなのレビュー
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紙の本
出版「業界」って、なによ。
2001/06/17 17:56
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投稿者:taksun - この投稿者のレビュー一覧を見る
先月、うちの近所にある書店が閉店した。60年以上も歴史のある本屋だったという。だけど、ぼくがときどき覗いたかぎりでは、おざなりの品揃えと活気のない店内で、とても積極的に「本を買おう」という雰囲気じゃなかった。
一方、その書店の100m先には、数年前に新しくできた元気のいい本屋さんがある。お店の広さはそんなに変わらないけど、若い店長さんががんばって面白そうな本を仕入れて見せてくれている。
本屋さんとほかのお店の、いったいどこが違うんだろう? 「自分の店」で売っている商品、そしてお店そのものをもっともっとよくしていこうという努力がなければ、商売が続かずに店じまいする羽目になるのはごくごく普通のことだ。書店だけが「商売の原理」に関係なくていいという理由は、どこにもない。
と書店について書いてきたけど、出版社や取次、そして著者だってまったく同じことだ。個々の本の商品力、そしてそれを流通させるための工夫がなければ、「売れない」のは当然。(この本も含めて)出版「業界」が崩壊だのクラッシュだの言ってる現状というのは、結局自分たちが「まっとうな商売」をやってこなかった怠慢をぶーぶー愚痴垂れてるだけ、としか思えない。
「出版文化」ぁ!? みんなが興味持てないような本を作って、売ろうとする努力もしないで、それで「活字離れ」だとか「取次の不透明な取引が」とか言うのって、ピント外れ、もっと親切に言ってあげれば、「バカ」なんじゃないの?
京都にTシャツが大好きで、インターネットで自分の大好きなTシャツを売ってちゃんと商売になっている、キシモトというおじさんがいる。キシモトさんの本、『オンライン商人成功への道』を読んでごらんよ。それでもまだ「本は特殊だ」と言える? くれぐれも「再販制が」なんて寝ぼけたツッコミはしないでね。
それじゃ。
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