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紙の本
ジャケ買いだったけど、前半2編は結構当たりだったような気がする
2001/10/03 08:29
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投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず最初に言い訳。何でこの本を手に取ったかといえば、正直ジャケ買いです。左上に表紙の写真が出ているけど、何となくこの表紙に惹かれた。パッと見、桜井亜美の新潮文庫の表紙みたいで一瞬ひくかも知れないけれども、手に取って読んでみて貰えれば、結構「当たり」だと思って貰えるのではないだろうか。ちなみに、桜井亜美は読んだことがないので、中身のテイストまで似ているのかどうかは良く分かりません、悪しからず。
この短編集は、大きくは前半2編と後半2編に分けられるのだが、その前・後半の間に強い連関があるようには感じられなかった。確かに、後2編で前2編の「君枝」や「友子」に言及する部分も無くはないが、どうと言うこともないだろうと思う。少なくとも、前2編のストーリーにほとんど影響はない。要は、前半の2編は独立した短編として、後2編は一つの「自分探し」の物語として別々に解するのが適当なようだ。
正直、この4編の作品を一つの書に纏めていることには、「とって付けた感」を否めない。さらに言えば、前2編の「君枝」と「友子」の圧倒的な迫力に比較すると、後半部分の「千原」や「細谷」は、人物造形がパットしない気がする。
ちょっと厳しいかも知れないが、一読者とすれば、前半の2つの短編で止めて置くというのも一つの手ではなかろうかとも思う。それでも、この前半の「君枝」と「友子」は、十分に読み応えのある作品で、あっという間に読み終わってしまうはずだ。
しかし、タイトルに出てくる「モンスターフルーツ」って、何なんだろう?
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