紙の本
インドとITとの組合せが面白い
2001/05/27 15:25
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投稿者:Jerry - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、各種メディアでインドにおけるソフトウェア産業の隆盛が語られることが多いが、あらかた針小棒大の議論なんだろうと勝手に信じ込んでいた。しかし、本書を読んで、インドがすでにグローバル経済のIT化の過程に完全に組み込まれおり、世界で最も早くIT革命を成功させたアメリカすらも、その過程でインドのソフトウェア産業に大きく依存していた事実を知り、大きな衝撃を受けた。本書は、膨大な人口と貧困というコンテキストで語られることの多いインドが、ITの最先端分野にいち早く進出できたことの背景に、ある種の歴史的必然性があったことを強く示唆している。最近よく目にする表層的なIT論とは一線を画しており、文明論、開発経済論の面からも非常に興味深い考察をしている。
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21世紀は中国とインドの時代と言われていますが、ITに携わる人間としてインドのソフトウェア産業に脅威を感じます。日本でもオフショアが盛んになってきていますが、今後さらにこの傾向は続くでしょう。
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時代は巡るってことでしょうかね?
今世紀のインドに大注目です。
で、中身ですが・・・とても読みやすい新書だった。
これまでのインドの経緯と現状、さらにこれからの展望を簡素に書いていて入門編としては適切な1冊だと感じる。
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インドがITで注目され、その認識がされつつあった時代の本ですな。なので今更感もある内容でしたね…ただ、インドの経済史、政治的背景などけっこう解説されていて、注目されにくかった背景にも理解が深まる本でした。あんまし感動はないですが、読んで損するものでもないかと。一般教養として軽く読める本かと。
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[ 内容 ]
工業化=近代化という経済発展の常識を打ち破った国―アメリカをはじめ世界が注目するインド大躍進の鍵は、グローバリゼーションの奔流をたくみに取り込んだ独自のIT革命にあった。
「産業革命ではイギリスに敗れたが、情報革命では必ず勝つ」とエンジニアにいわしめた、そのパワーの源泉とは何か。
国際金融の現場でアジアの成長を目の当たりにしてきた著者が、スタッフとともに二度にわたる現地取材をふまえて、歴史的、文化的に解明する。
[ 目次 ]
プロローグ IT革命とグローバル化が世界を変える
第1章 世界が注視するインドのIT産業
第2章 ソフトウェア技術者とIT革命の現場
第3章 インド経済―停滞からの脱出
第4章 グローバル化のなかのインドと日本
エピローグ 二一世紀日本の国家戦略とインド
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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インドのIT業界が発展していく様を描いた本
「多くの人はITがデジタル・ディバイドを引き起こすというが、われわれはデジタル・ユナイトを信じている」だそうな
でも10年前の本なので、歴史の勉強という感じ
カースト制度からの考察があればもっと内容が深まったと思う
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20年くらい前に、アメリカに行ったときに、大学で議論した際に、中国人留学生とインド人留学生とはいろいろ議論できたが、日本人留学生との議論は少しだけだった。
現在の中国とインドのIT産業の興隆はすでに、20年以上前から始まっていることを感じていたので、現状には驚きがない。
本書でも、シリコンバレーの技術者に中国人とインド人が多いことを記載している。
中国人とインド人が、いかに昔からIT産業にい属していたかを知っていれば、驚くべきことは何も無い。
日本人でIT産業を書くのに、中国とインドが、日本文化の源泉のうちの2つであり、4大文明の2つであり、数学や算盤の土台を作った国々であることを知っていれば、何も驚くことはないはずだ。
本書の内容は丁寧で、ありがたいが、姿勢としては、より深いところ、歴史的なことまで、もっと紐解いて欲しいと思った。
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榊原英資は、インド経済の発展に注目してる。
インドって、行ったことないけど。
カースト制度の問題など、どうやって克服していくんだろう?そういう前近代的な問題を抱えたまま、市場経済だけが発達していく、なんてことがあるんだろうか?