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東映映画『ホタル』の原作になった本でございますね。実話です。これを中学時代の読書感想文の題材に択んだワタクシは、しんじつ右翼な子供だったと思います。まぁ当時、よしりんの『戦争論』に大いに感化されてましたのでねえ(苦笑)長じた今では、昭和史も醒めた目で見るようになりましたけど!よしりんも言ってることがだんだん変わってきてるしあれァやばい、ヤバイよ…。なんだか最近、昭和史について感傷的になりがちなのでこの本のこと思い出したのです。
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トメさんの慈悲深さに、つい損得を考えて行動してしまう自分が恥ずかしくなる。
若き特攻隊員達と小母ちゃんの心温まる交流ゆえに、別れが悲しい。トメさんや、生き残られた元特攻兵の方々の、戦後の活動に、散華された方々の魂が救われていると信じたい。
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うぉんうぉん泣きながら読んだ。
ぺにゃんぺにゃんに感謝した、
俺も英霊に敬礼で現代を愛す。
彼らのおかげで今がある。合掌
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特攻隊員が空へ旅立つ飛行場のある知覧を舞台に彼らが通いつめたとみや食堂のトメと特攻隊員の物語。こんなことが日本で実際にあったのかという衝撃に、自分よりいくらかも若い青年や少女の高貴な精神。ゃ、うまく言葉に現せなかった;大和魂とか大和撫子とか…国のためは元より大切な守りたい人やものを守るために命を張り、心を隠し、また彼らの全てを受け止めたトメという人物。トメの娘礼子からの証言を元に書かれてあり、信憑性の高い書記という。
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社会人1年目(6年前)、
会社の先輩と一緒に屋久島に渡る時、
台風の接近のため、1日、屋久島行きを遅らせました。
開聞岳の周りで、1日過ごしたのですが、
その時に行った、特攻平和会館を思い出しました。
多くの人が、鼻をすすり、目を真っ赤にしている中、
僕の目からは一滴の涙も出なかったっけ。
衝撃的過ぎたと言うか、受け止め切れなかったと言うか・・・。
当時、22歳の若者には、自分より年下の特攻隊員が、
自分より間違いなく大人の手紙を両親などに宛てて書く、
その心が理解しきれなかったようです。
自分が恥ずかしかったと言うべきでしょうか。
会社を2年で辞め、ニート1年生の頃。
NGOで働く人に興味を持ち、ピースボートに出入りしていました。
初の試み、2週間のショートクルーズ、
しかも、半分は日本人、半分は韓国人という、
500人の船が出ることになりました。
メインテーマは、『戦争』
スタッフの方の紹介で、映画『ホタル』を見ました。
『ホタルになって帰ってくるよ』
の場面、今でも目に焼きついています。
そして、昨日。
先日、店長にオススメされたので、温めておいた『ホタル帰る』をようやく読みました。
トメさんについて、知ってるつもりになっていた、自分。
特攻について、知ってるつもりになっていた自分。
日々、精一杯生きているつもりになっていた自分。
そんな自分を反省しました。
1時間くらいで読むつもりが、遅々として進まず、結局3時間くらいかけて、味わって読みました。
4月から新しいスタートを切る自分にとって、
改めて、『日々を大切に生きよう』と思わせてくれた本でした。
店長、ありがとうございました!!!!!
以下、メモ。
_______________________________________________
『葉隠』
「武士道とは、死ぬことと見つけたり」
衣服や身体を清潔に保つことが、「死ぬ覚悟」に通じる1つの道
「残されたのは、おまえにはまだする仕事があるという神の御心であろう」
「する仕事がある」
「人のためにやらなければならない仕事がある。人のために尽くさなければならない」
藤井中尉にまつわる話
「おまえたちだけを死なせるわけにはいかん」
「教え子が死んでいくのに自分だけがおめおめと生きているわけにはいかない」
夫の決意の固さを知った妻は、後顧の憂いを絶つために昭和19年12月15日、近くを流れる荒川に、2人の子を道連れに投身自殺した。自分たちが生きていては心残りとなるでしょうから、お先に行って待っています、という遺書が残されていた。
今となって安永氏の心残りなことは、自分が舟を出さなかったら、安部少尉は再度出撃するようなことはなく、死ななくて済んだのではないかと言うことだった。舟を出したことで確かに柴田少尉は救えたが、安部少尉は散華してしまった。自分が命がけで舟を漕いだことの意味は何だったのかと、安永氏は戦後も悩んでいた。
「生き残ったということは、残されたということだよ。神様があんたをこの世に残してくださったということだよ。残されたと言うことは、何かやることがあるから残されたのだよ。神様があんたに、やりなさいとおっしゃってる仕事があるはずなんだよ。世間が何と言おうとも、かまうことはないよ。あんたには、何かやらなければならない仕事があるはずだよ。よく考えてごらんなさいな」
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Kodama's review
本棚から引っ張り出したもう1冊。特に『源氏ボタル』が店に入ってきたシーンは、何度読んでも涙無くして読めません。一つ前の1冊もそうですが、これらの書籍を読むとあらためて、私も日本人の一人として、戦争に対する認識をしっかりと持たなければと思わされます。
(09.8.13)
お勧め度
★★★★★
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知覧での特攻隊と冨屋食堂のエピソードは映画化などもされ有名だが、本書によって始めて、特攻隊のその様子や戦後にまつわるエピソードを知った。
トミさんと特攻隊員との関係性や戦後の様子は単に美談で纏まるような話ではなく、改めて人間と人間が結びつく関係性の素晴らしさがよくわかる。
本書により特攻隊の厳しい生活や兵隊たちにとって冨屋食堂がどのような存在だったのか、戦後は如何なる心境で経過していったのかが大変よくわかる。
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特攻隊を題材にした本や映画は多いのですが,「ホタル帰る」はあの鹿児島県知覧基地の有名な「富屋」食堂,鳥浜トメさんの次女が著者です。
軍の指定食堂を経営する鳥浜トメは長女の美阿子と次女の礼子とともに、出撃する特攻隊員を温かく迎え、送りだした。隊員たちもトメを実母のように慕いました。
トメの生き方と特攻隊員たちの最後の様子を、トメの娘礼子がありのままに語った感動の物語です。
私は「ホタル帰る」に入り込み,一気に読み上げました。
映画化はされていませんが「俺は、君のためにこそ死にに行く」がかなり近いかな。
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特攻隊の母と呼ばれた鳥浜トメさんの物語。
特攻隊に対するイメージは人それぞれだと思うけど
そこに一人の人間の葛藤があるのは事実。
大きく特攻隊の是非を問うのではなく
明日死ぬとわかっていた若者が、何を考え
どうやってその日を迎えたのかが実話をもとに書かれている
一人一人のエピソードを読んで
自分が特攻隊になっていたらと考えるだけでも意味があると思う。
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若い命が国の為に、いや愛する人を守る為に自ら死に飛び立って行く……そのどの場面にも涙が止まらない。彼らの犠牲なくして今の私達はいないのだ。
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トメさんの温かい人柄に特攻隊の少年、青年達はどんなに癒されただろうか。そして我が子のような隊員達を死出の出撃に送り出されなければいけないトメさんの哀しみが伝わってきて胸が詰まった。
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多くの若き特攻隊員を見送ったトメさん、戦後は米兵にも慕われたというエピソードには驚いた。盗みに入った泥棒まで面倒をみたという。特攻隊員に30年寿命をもらったというトメさんは、その寿命を他者のために全うしたのだなぁ。特攻隊員達の過ごした最後の数日は、やはり涙なしに読めない。
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この本は鹿児島県の知覧特攻基地の若い特攻隊員と基地の近くにある
富屋食堂のトメさんの話です。
これは私が以前知覧記念館に行く前夜、飲み屋の隣のおじさんに
富屋食堂を紹介してもらい、それがきっかけで読みました。
自分の子供の様に慕い、包容力が非常にあって、食堂に来た翌日に国の為に飛んでいく隊員を見送り、相当強靭な心の持ち主だと感じました。
鹿児島県の知覧、そして著書を是非読んで頂きたいです。
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特攻の母として、良く知られた知覧、富屋食堂、鳥浜トメと特攻隊員の話。
映画にもなったので、読む機会を待っていたが、やっと探すことが出来た。
本人の娘さんからの、(聞き書き)なので、多少の身びいきもあろうし、
色々な噂もある人だが、これが一番真実し近い人物像だと思い、素直な気持ちで読んだ、やはり、素晴らしい人である。このような、人と特攻隊員、やはり涙なくしては、読めない。読んで良かった一冊。
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読み終わったあとは、後悔だった。 どうしてもこんなに人への思いやりに厚いのか? 今自分は誰のために生きているのか? 自分自身のエゴだけか! そんな毎日で本当に良いのか?という後悔だ。