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成功経営の法則 ジョンソン・エンド・ジョンソンのグローバル・スタンダード みんなのレビュー
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紙の本
「ビジョン経営」の詳細なケーススタディとして参考になる点が多い
2001/06/25 13:28
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投稿者:松尾 順 - この投稿者のレビュー一覧を見る
存亡の危機に関わる重大事件にどのように企業は対処すべきかという、いわゆるリスクマネジメントのお手本として必ず取り上げられるケースに「タイレノール事件」がある。これは、1982年、米国で最も人気のある鎮痛剤「タイレノール」に青酸カリが混入され、7名の死者が出た事件だ。
この全米を震撼させた「タイレノール」を製造していたのが、本書のテーマとして取り上げられている“ジョンソン・エンド・ジョンソン”(J&J)の子会社である。当時のJ&J経営陣は、速やかに全商品を回収すると同時に、情報を公開することによって、消費者優先の姿勢を明確に打ち出した。
J&Jにこのような対応を取らせたのは、「我が信条」と呼ばれる経営理念である。「我が信条」は、様々な社内プログラムを通じて約10万人のグループ社員全員に浸透していると言う。
本書は、創業から現在に至るまでの115年間に売上高がマイナスに転じたのは2回だけという「超卓越優良企業」、'ジョンソン・エンド・ジョンソン'の企業研究である。元同社役員山下辰夫氏と、戦略経営の研究で知られる中村元一教授の共著であり、企業の行動指針としての役割を持つ、経営理念の重要性を実際の経験と理論の両方の側面から整理した内容となっている。
元同社役員の手によるものであるため、いささか自画自賛的なところが玉にキズなのだが、いわゆる「ビジョン経営」の詳細なケーススタディとして参考になる点が多い。
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