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本田宗一郎氏が書いた日経新聞ではお馴染みの「私の履歴書」とその他語録が収められている。彼の人生を良く知らなかった自分にとって彼の人生には感嘆を隠せなかった。技術者として彼は1流であり、経営者としても間違いなく1流であった。本田宗一郎氏の思想こそがその成功の大きな要因だったと強く感じた。それに加えて、副社長として彼を支え、共に勇退した藤澤武夫氏の存在が大きかった。自分という存在を考える時2者の足元くらいにおよべる人物になりたいと思う。
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自動車修理工から身を起こし「世界のホンダ」を一代で築いた本田宗一郎。彼が自らの半生を回顧した「私の履歴書」を中心にその生涯をたどる。
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06.2/19-2/28本田宗一郎って魅力的な人だなって思った。お金さえ儲かればいいなんて、みじんも思っていません。60年代70年代に言っていたことも、とても新鮮だし今でも通じるでしょう。いやー、すごい人だ。
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本田は「私の履歴書」でこう述べている。「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そしてその実を結んだ1%の成功が現在の私である」
自動車修理工から身を起こし、一代で巨大自動車メーカーを築き上げ、「HONDA」ブランドを世界にとどろかせた希有の成功が1%でしかないならば、残りの99%はなんなのか。本田の言葉をたどると、失敗した99%にこそ、たぐい稀な人間ドラマが見つけられる。
本書は本田が56歳のときに連載した「私の履歴書」と、1962~1991年の足取りをまとめた編著者による「履歴書その後」、さらに「本田宗一郎語録」の3部構成で描きだしている。外国から体中に部品を巻き付けて強引に飛行機に乗り込んだり、四輪自動車への進出を規制する官僚にたて突いたりといった破天荒なエピソードに満ちあふれている。モノづくりへの情熱や創意工夫、物まねを嫌い独創に賭ける精神、ヒューマニズム、そして天才技術者としての側面など、本田の原点もここに感じ取れる。また、強烈な成功体験をもつ創業者の世代交代問題などのテーマも取り上げられている。スーパーカブやN360などの開発経緯は、ホンダのマシン愛好家にとって見逃せないところだ。この本田の壮大な生涯は、不景気に萎縮するビジネスマインドへの大きな刺激となるだろう。(棚上 勉)
内容(「BOOK」データベースより)
自動車修理工から身を起こし、「世界のホンダ」を一代で築いた日本のビジネスヒーロー、本田宗一郎。彼が自らの前半生を回顧した「私の履歴書」を中心に、人間的魅力に満ちたその生涯をたどる。後半部には、彼が社内報等に寄せた文章をもとにまとめた「本田宗一郎語録」も収録。
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履歴書の部分と最後の語録?の部分は面白い。
真ん中の履歴書後のHONDAの経緯はちゃんと読む気がしない。
本田宗一郎が書いたor言ったものではないため前後の部分とリズムが違いどうも読む気がしない。
履歴書は1962年にかかれたものであるため、履歴書だけでは本田宗一郎の残りの30年分が読めないのは非常に残念だ。
晩年にもう一度「私の履歴書」を書いてくれたら、それも読みたかったなぁ。
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タイトルどおり、まさに「夢を力に」生きた本田宗一郎さん。時代が違うと言うのは簡単ですが、自分の腕と創造力を頼りに、大企業や官僚組織と渡り合い、世界に冠たる企業を作り上げたそのバイタリティが濃厚に詰まった本です。
この本を読めば、ものづくりニッポンの根っこをこういう方たちが支えてきたのだなあ、と納得します。
本田宗一郎さんの人となりがしっかりと描かれている良著だと思いました。
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本田宗一郎氏。
最近の「○○力」みたいなスカスカなビジネス書読んでるより、一人の偉大な人物の歩みの方がよっぽど仕事の支えになる。
僕自身は、性格的に本田宗一郎氏より藤澤武夫氏の方に惹かれるものがある。
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覚えてる度:★★★★☆
日経「私の履歴書シリーズ」。
ホンダの創業者・本田宗一郎氏の自伝。
強力なリーダーシップを持って、一代でホンダを世界的な企業にまで育て上げた、まさに典型的なカリスマ経営者。
F1進出や、退任の際のエピソードは是非読んで欲しい。
また、経営をほぼ100%任せるほどの参謀役・藤沢武夫氏との出会いは、
ホンダが世界的な企業へと成長するに当たり、とても大きな意味を持っていたことがわかる。
強力なビジョンを示し、子供のように夢を語ることで、社員のやる気を引き出したカリスマ・本田氏と、
社長を陰で支え、経営を一手に担ったホンダの頭脳・藤沢氏。
この二人の盟友関係には感銘を越え、感動した。
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HONDAの創始者本田さんの回顧+α
・「惚れて通えば千里も一里」
・長い目で見れば人生には無駄がない。
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今やバイク・車などの面において右に出る者がいないくらい有名な人です。彼は決して恵まれた環境で育ったわけではなくむしろ貧しい方でした。
しかし、自分の夢や情熱の為に数多くの失敗をし、また多くの人に頼られるほどのリーダーシップを持っていました。そんな本田総一郎が放った言葉や理念が書かれています。
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拾った名言集。
本田宗一郎には、悲壮感がない。
なんでもないような、笑い話として、エピソードが語られる。
「長い目で見れば、人生には無駄がない」
「性格の違った方とお付き合いできないようでは社会人として値打ちの少ない人間ではないかと言うことだ。」
「槍の名人はつくときよりも引くときの方が大切である。」
「人生というものは、最後まで行かなければ成功か失敗かは断じがたい。」
「創意工夫は苦し紛れの知恵である」
「常識は破るためにある」
「企業発展の原動力は思想である」
「人の偉さは世の中に貢献する度合いのいかんによる」
「わきあいあいと一つの目的に向かうこんな愉快な航海はないとおもうよ。」
「相手がきみだから教えてやろうという気持ちにさせる人間になれ」
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かつて日本にはこんな「おやじさん」がいたのか。一代でHONDAを興し、世界中の人がその名を知るようになった。これって本当にすごいことだよな。
なんだかものすごく力をもらった。前進しなければ。
「技術よりも思想」って技術屋だからこそ感じることなんかな。ブドリのいった「小さな科学」にも通じる思想だ。
この人は、やっぱりロックなんだと思う。
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本田宗一郎氏の力強い生き方が伝わってくる。かっこよすぎる。
どんな苦労も後で思えば、よい経験であり、自分を成長させてくれたと思えば、人生にはムダがないと言える。
力が湧いてくる本です。
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人との縁というのはとても大切なんだ、ということ。
人は一人じゃない。
まして、会社なんて。
大変なことも多いけどひとつひとつ勉強と思って
これから頑張って生きたい。
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私の最も憧れる日本メーカーの一つ、本田技研工業。
また、最もあこがれる創業者の一人である、本田宗一郎、藤沢武夫
今までホンダに関する本は何冊か読んだものの、本田宗一郎によって書かれたもの、名言などに関しては読んだことがなかったため、改めて本田宗一郎の想いの深さ、アツさを感じ取ることができた。
未だに本田技研の社員の方々が、「ウチは中小企業の集まりだ」とおっしゃる理由がなんとなくわかる気がする。
気に入った言葉
「デザインというのは芸術と違って過去も未来も悪くたってかまわない。ただ現在の人にのみアピールすればいいんじゃないか」(P.74)
「ともに危険である以上は、少しでも前進の可能性のある方を選ぶのが経営者として当然の責務である」(P.80)
「米国に行って米国人なみの給料が払えないようじゃ商売はできない。(中略)米国に進出する以上、その土地の人を使って、かの地から喜んでもらうようにすべきだ。」(P.90)
「理論尊重
外からはあぶなそうに見えてもそこは非常に慎重にやっている。よその会社は工場を先に作ってから品物を作りはじめるが、私は品物を作ってみて、これなら売れるという見通しがついた時一気に資本を投下する。」(P.96)
「生産調整期間中に不合理是正するようあらかじめプランを練っておいた。
だから生産調整といってもその日が来るとだれも休業どころではない。日ごとのおかしい点を全員が徹底的に直したのである。」(P.100)
「従業員は全部経営者である、だから経営に参加する権利と義務がある。生産調整をしなくてはならぬような時にも、はっきり実情と今後の対策を明示して全社員がいっしょに困難を克服することにしている。こういう姿が真の労使一体というのではないか」(P.101)
「会社経営の根本は平等にあると思う。(中略)私は自宅へ社員は絶対にといっていいくらい呼ばない。家庭は一種の城であり城主は女房である。一部の社員を上役が自宅へ呼んだりすることはえてして閥をつくりやすく、会社運営のガンになりやすい。学閥、故郷閥-あらゆる閥はよろしくない。といっても、うちの会社にはたった一つだけ閥がある。それは小学校卒業という閥である。これならどんな人でも日本人であるかぎり、みな義務教育としてやってきた。どこからも文句の出ようはずがないのである。」(P.102)
「燃えるだけ燃え、二人とも幸せだった。二人いっしょのときは思い出話などしたことはなく、将来の夢しかなかった」(P.204)
「ホンダは、夢と若さを持ち、理論と時間とアイデアを尊重する会社だ。とくに若さとは
困難に立ち向かう意欲
枠にとらわれずに 新しい価値を生む知恵」(P.253)
「誰にでも好かれて立派な人で、『相手が君だから教えてやろう』という気持ちにさせるような人間になっていただきたい」(P.259)