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紙の本
人間の価値と生活
2002/01/10 14:20
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投稿者:天国太平 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、いわゆるサラリーマンたちへ、無私の勤勉をとく人だましの根性本ではなく、また中堅資格の推奨本でも、株式投資の必勝法でもない。熱狂的な愛好家がおおい独自の副島哲学の実用書とみなしえるものであり、金銭思想という実利をとく。
金持ちサラリーマンとは、就業者4000万人(他にパートアルバイトが2000万人)の中で、上流階級の大金持ち・大企業オーナー100万人、大企業経営層400万人、その下の3500万人の中での上層部分に食い込めという銘名理念である。そして人間を含めた価値(ヴァリュー)とは価格(プライス)のことだと、断言する。これを根本に据え、金を稼ぐ・生きるという必要悪の意義を懇切丁寧にとく所などは、若い者には良い勉強になる。副島哲学では、必要善(理想主義・宗教)・不必要善(お笑い・エンタテイーメント)・不必要悪(暴力・犯罪)などよりも必要悪(ネセサリー・エーブル)を身につけよと、いう。
「価値は定価の10分の1、製造原価は20分の1」(45P)、「人生とは勝ち馬に乗るべきだ」(118P)として人生の意義を、よみとらんと求め訴え続けている。では何のためか? 何のための人生か?
「人生とはおいしい食事をしていい女(男)と寝るためにある」(228P)という仏蘭西の格言に、反発を覚える向きもあろうが、苛酷な現実への処世訓をよみとっていただきたい。
ただ、山本夏彦につづいて毒舌家として俗世に警鐘をならす同氏にしては、ずいぶん抑えた筆致である。舌鋒冴える経済分野で、利益分配率が五〇%をきる悪徳企業の、サラリーマンを労働ロボットとしか見ない経営陣に対して(つまり社員給与を経営陣が着服)、実名での暴露がないのは大いに残念であった。
本書のように臨界点寸前の副島節がまたも爆発する、生涯教育としての資格と投資の分野での続編を是非ともまちたくおもう。
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