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紙の本
シリーズ2年半ぶりの続巻
2001/07/22 23:48
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投稿者:喜多哲士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖怪が跳梁跋扈し、古代の神々が蘇り、日本列島は分断された上にミクロネシア海域に移動し、その上空にはテニアン島が浮かんでいる……。このスケールの大きさこそ伝奇SFの醍醐味といえる。
本書は『炎都』『禍都』『遥都』と続いてきたシリーズの2年半ぶりの続巻である。前3冊で大胆な展開を進めてきた作者が満を持して再開しただけに、本書ではこれまでにちりばめられた謎を解決し、そして人間が超自然的なものと戦っていく、その第一歩が記されている。
物語はハワイに漂着した女性たちが〈美しき民〉の伝説に関わることにより謎を解く鍵を手に入れようとする流れと、崩壊した京都に残った主人公と天狗たちがさらに強大な敵の襲来を感知して阻止しようとする流れが並行して描かれる。
壮大な物語をどのように締めくくっていくのか。本巻はそのスケールにふさわしい滑り出しを見せているといってよい。今後の展開に注目したいシリーズの再開である。前3冊と合わせてお薦めする。
(喜多哲士/書評家・教員・童話作家
http://www4.justnet.ne.jp/~tetsuji-kita/)
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