紙の本
クレストマンシーと感激の再会
2001/11/13 21:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみひこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が初めて『魔女集会通り26番地』で、大魔法使いクレストマンシーに出会ってから何年経ったのだろう。その間あの本は、私にとってオールタイムベストテンの魔女もの部門の第1位だった。やっと、全部で4冊のこのシリーズが読めると思うと嬉しい。
さて、シリーズ第一弾のこの物語は、魔法使いが山ほどいるのに未だ魔法が禁止されたままで、魔法使いは見つかれば火炙りにされる世界で始まる。場所は、寄宿舎。生徒達は、魔法使いの子供だったり、変わり者だったり、問題児ばかり。先生が「このクラスに魔法使いがいる」というメモを受け取ったことから始まる大騒ぎのなかで、クラスに魔法使いがいるとしか思えない事件が次々と起きる。いじめっ子に追いつめられたナン、チャールズ、エステル、ニラパム、ブライアンの5人がクレストマンシーの呪文を唱えると、強烈にお洒落な魔法使いが現れ、寄宿舎の意外な姿が現れてくる。
ダイアナ・ウイン・ジョーンズは、胸の悪くなるような描写が実に上手い。例えば校長と会食する羽目になったナンが、お給仕されるまずそうな食べ物を次から次へと気持ち悪く説明していって、自分に小説家の才能があるのに気づく場面。給食で見たこともない食べ物を出され、つい怖いことを想像してしまったことがある人なら誰でも身に覚えがあって、ぞっとしながらも笑ってしまうだろう。そして、いじめっ子達の残酷さや、いじめられて救いのない気持ちになる場面も…。ある意味では、ダイアナ・ウイン・ジョーンズは、物語の主人公に救済は与えないのだ。嫌な奴は嫌な奴のまま放っておく。デウス・エクス・マキナじみたクレストマンシーが現れても世界が変わっても、登場人物はそのままの自分で物事に対処するように放って置かれる。まるきりの児童書でも、ファンタジーでもなく、多分大人の小説に近いところが読み応えがあるとも言えるし、不満を感じる人もいると思う。でも、とにかく4種類の多次元宇宙の中をクレストマンシーと旅をして、魔法の世界を味わって行きたい。もっと強烈なクレストマンシーの姿を期待して…。
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キザなクレストマンシーに爆笑。いつの間にか物語に引き込まれてしまいました。
ハウルに感情移入できなかったのは、翻訳が悪かったんだろうな(ダイアナジョーンズは悪くない)、やっぱ。と思ってしまった。。
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木村さん声優映画「ハウルの動く城」公開記念第一弾(笑)として、原作を読まずに同じ著者の本を読むところが、ひねくれている感じですね〜そりゃそうさ、中居ファンなんだから。
それはともかく内容についてですが。内容以前に翻訳モノは訳者さんの文章のリズムとあうかあわないかが重要で、そういう意味では、この本は読みやすかったです。
魔法が禁じられ、魔法使いは異端審問の上火あぶりにされるという世界での寮生活、発覚する魔法と伸びる審問官の手―――とここまでくると、なんだかハリー・ポッターと被る部分も多いですが、この話はきっぱりとそこから新たな要素を組み入れて、むしろすっきりとまとめあげている。長いハリポタに飽きた人は、こちらを読んでみるのは気分転換にいいかもしれません。
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木村さん声優映画「ハウルの動く城」公開記念第一弾(笑)として、原作を読まずに同じ著者の本を読むところが、ひねくれている感じですね〜そりゃそうさ、中居ファンなんだから。それはともかく内容についてですが。内容以前に翻訳モノは訳者さんの文章のリズムとあうかあわないかが重要で、そういう意味では、この本は読みやすかったです。魔法が禁じられ、魔法使いは異端審問の上火あぶりにされるという世界での寮生活、発覚する魔法と伸びる審問官の手―――とここまでくると、なんだかハリー・ポッターと被る部分も多いですが、この話はきっぱりとそこから新たな要素を組み入れて、むしろすっきりとまとめあげている。長いハリポタに飽きた人は、こちらを読んでみるのは気分転換にいいかもしれません。
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初めはちょっとつまらないかなーと思ってるうちにどんどん魔法使いが出てきてびっくりさせられた。あの人まで?(・Д・)
というのがいっぱいあった。最後のきちんとした世界がよかった。
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あらすじは、この世界とほとんど同じながら、ただ魔法が存在し、魔法使いは見つかると即座に火あぶりになってしまうという世界が舞台。
そこの寄宿学校で、「このクラスに魔法使いがいる」と言うメモが見つかったから、さあ大変。
と言った感じ。
比較としてなら、『わたしが幽霊だったとき』に似てるかな。
なんか、向こうのガキンチョが主人公の話って、ちょっと危ない性格の奴ばっか出てくるよな。
ずっしり読み応えがあるわけでも、知識欲が満たされるわけでもないけど、
良質の物語を読ませてもらった、という満足感がある。
冒頭の一言が自然と出るような小説を読まんとね。オススメ。
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「このクラスに魔法使いがいる」謎のメモに寄宿学校は大騒ぎ。魔法は厳しく禁じられ、見つかれば火あぶりなのに! 続いて、様々な魔法が学校を襲う。魔法使いだと疑われた少女ナンたちは、古くから伝わる、助けを呼ぶ呪文を唱えた。「クレストマンシー!」すると現れたのは…? 『ファンタジーの女王』『英国の宝』と評される著者の代表連作。
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チャールズの日記には思わず笑ってしまう。
最後の方でスッキリしない点があったのが少し残念だが、全体的に面白かった。
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とてもすきです。ハウルの作者だが、ハウルは読んでない。
「このクラスに魔法使いがいる」というメモから始まるものですが。クレストマンシーシリーズはすごくすきです。1番はこれですが。愛。
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友人にかりたのがきっかけ。
これがダイアナ作品との出会いです。
魔法とかファンタジーが大好きな方、本当にオススメです!!
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それぞれの日記が大好き。
『ぼくはおきた×3』は私の中でとても流行しました。
あとひどい扱いと評されていたテレサがかなり好き。
終わりかたは、良い意味でも悪い意味でもファンタジーの『定番』だったかな。
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学校のセッティングが何よりも好きでした。ビルドアップは面白かったのですが、クレストマンシー登場以降話がパッと消えていった気もします。
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このシリーズでこの巻から読んでしまったので、はじめはいまいちよくわからなかった;;
あとからよんでやっとおもしろさがわかった。
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「ハウルの動く城」のダイアナ・ウィン・ジョーンズさん著。
ファンタジーってやっぱりいい。
文章が全体的にひねくれているところも。
あとクレストマンシーの変人っぷりも。
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この人の作品はいつも前半がだるいのですが、それを乗り越えてパァッと目の前が開けるように感じる瞬間が好きです。今回もその仕掛けは健在でした。