紙の本
SFとファンタジーの違いって、、、?
2006/03/29 22:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ「ハウルの動く城」の原作者で有名なジョーンズ女史ですが、
学生時代に「指輪物語」のトールキン教授に教えを受けた中世文学者でもあります。
英国のもつ伝統と進歩性を受け継いだ作家といえますね。
国立ラーウッド寄宿学校は魔法使いとして処刑された親を持っていたり、
問題を抱えた子供たちを集めていた。
その学校で1枚のメモが見つかった。
「このクラスに魔法使いがいる」
法律で魔法使いは火あぶりにされる、と決まっている。
2年Y組の中から火あぶりにされる子供が出るのか?
子供たちや先生たちは互いに疑いの目で見始める。
そんな時に次々と学校内で不思議な事件が起きる。
音楽の授業中、鳥の歌を唄うと鳥の大群が教室を飛び回り、
真夜中の講堂に学校中の靴が降り注ぐ。
そして、1人の子供が姿を消した。
「魔法使いにさらわれる」とメモを残し、、、。
疑われ追い詰められる子供たち。
逃げ場を失った彼らは古来から伝わる魔法使いを助ける呪文だけが
残された手段だった。
「クレストマンシー!」
そして1人の男が現れたのだが、、、。
「クレストマンシー」は大魔法使いの称号。
魔法の使われ方を監督する仕事をしています。
強大な魔力を持ち魔法に関する難事件を解決する彼が子供たちの
巻き込まれた今回の事件を解決するために取った方法とは、、、。
実はSFとファンタジーに明確な境界線はありません。
本作の設定や解決方法もSF的と言えるかもしれません。
原題の“Witch Week”とは10月31日のハロウィーンからの1週間。
英国では1年の中で最も魔力が強くなると言われる期間です。
同じような主題で描かれた中山星香女史のマンガの方が
ファンタジーのイメージかもしれません。
また、実際に魔女と認定され火あぶりにされた例も多く残っています。
このように英国の伝承や歴史を知っていると納得できる展開ですが、
知らないと最後の説明も理解しにくいかもしれません。
子供たちの巻き込まれる事件のドタバタに対して解決する方法の地味さは
対照的ですが、理論を構築し推論を推し進めて解決を目指す手法は
彼女の持ち味である全ての伏線が収束していく快感が感じられます。
投稿元:
レビューを見る
キザなクレストマンシーに爆笑。いつの間にか物語に引き込まれてしまいました。
ハウルに感情移入できなかったのは、翻訳が悪かったんだろうな(ダイアナジョーンズは悪くない)、やっぱ。と思ってしまった。。
投稿元:
レビューを見る
木村さん声優映画「ハウルの動く城」公開記念第一弾(笑)として、原作を読まずに同じ著者の本を読むところが、ひねくれている感じですね〜そりゃそうさ、中居ファンなんだから。
それはともかく内容についてですが。内容以前に翻訳モノは訳者さんの文章のリズムとあうかあわないかが重要で、そういう意味では、この本は読みやすかったです。
魔法が禁じられ、魔法使いは異端審問の上火あぶりにされるという世界での寮生活、発覚する魔法と伸びる審問官の手―――とここまでくると、なんだかハリー・ポッターと被る部分も多いですが、この話はきっぱりとそこから新たな要素を組み入れて、むしろすっきりとまとめあげている。長いハリポタに飽きた人は、こちらを読んでみるのは気分転換にいいかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
木村さん声優映画「ハウルの動く城」公開記念第一弾(笑)として、原作を読まずに同じ著者の本を読むところが、ひねくれている感じですね〜そりゃそうさ、中居ファンなんだから。それはともかく内容についてですが。内容以前に翻訳モノは訳者さんの文章のリズムとあうかあわないかが重要で、そういう意味では、この本は読みやすかったです。魔法が禁じられ、魔法使いは異端審問の上火あぶりにされるという世界での寮生活、発覚する魔法と伸びる審問官の手―――とここまでくると、なんだかハリー・ポッターと被る部分も多いですが、この話はきっぱりとそこから新たな要素を組み入れて、むしろすっきりとまとめあげている。長いハリポタに飽きた人は、こちらを読んでみるのは気分転換にいいかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
初めはちょっとつまらないかなーと思ってるうちにどんどん魔法使いが出てきてびっくりさせられた。あの人まで?(・Д・)
というのがいっぱいあった。最後のきちんとした世界がよかった。
投稿元:
レビューを見る
あらすじは、この世界とほとんど同じながら、ただ魔法が存在し、魔法使いは見つかると即座に火あぶりになってしまうという世界が舞台。
そこの寄宿学校で、「このクラスに魔法使いがいる」と言うメモが見つかったから、さあ大変。
と言った感じ。
比較としてなら、『わたしが幽霊だったとき』に似てるかな。
なんか、向こうのガキンチョが主人公の話って、ちょっと危ない性格の奴ばっか出てくるよな。
ずっしり読み応えがあるわけでも、知識欲が満たされるわけでもないけど、
良質の物語を読ませてもらった、という満足感がある。
冒頭の一言が自然と出るような小説を読まんとね。オススメ。
投稿元:
レビューを見る
「このクラスに魔法使いがいる」謎のメモに寄宿学校は大騒ぎ。魔法は厳しく禁じられ、見つかれば火あぶりなのに! 続いて、様々な魔法が学校を襲う。魔法使いだと疑われた少女ナンたちは、古くから伝わる、助けを呼ぶ呪文を唱えた。「クレストマンシー!」すると現れたのは…? 『ファンタジーの女王』『英国の宝』と評される著者の代表連作。
投稿元:
レビューを見る
チャールズの日記には思わず笑ってしまう。
最後の方でスッキリしない点があったのが少し残念だが、全体的に面白かった。
投稿元:
レビューを見る
とてもすきです。ハウルの作者だが、ハウルは読んでない。
「このクラスに魔法使いがいる」というメモから始まるものですが。クレストマンシーシリーズはすごくすきです。1番はこれですが。愛。
投稿元:
レビューを見る
友人にかりたのがきっかけ。
これがダイアナ作品との出会いです。
魔法とかファンタジーが大好きな方、本当にオススメです!!
投稿元:
レビューを見る
それぞれの日記が大好き。
『ぼくはおきた×3』は私の中でとても流行しました。
あとひどい扱いと評されていたテレサがかなり好き。
終わりかたは、良い意味でも悪い意味でもファンタジーの『定番』だったかな。
投稿元:
レビューを見る
学校のセッティングが何よりも好きでした。ビルドアップは面白かったのですが、クレストマンシー登場以降話がパッと消えていった気もします。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズでこの巻から読んでしまったので、はじめはいまいちよくわからなかった;;
あとからよんでやっとおもしろさがわかった。
投稿元:
レビューを見る
「ハウルの動く城」のダイアナ・ウィン・ジョーンズさん著。
ファンタジーってやっぱりいい。
文章が全体的にひねくれているところも。
あとクレストマンシーの変人っぷりも。
投稿元:
レビューを見る
この人の作品はいつも前半がだるいのですが、それを乗り越えてパァッと目の前が開けるように感じる瞬間が好きです。今回もその仕掛けは健在でした。