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宮崎駿の〈世界〉 みんなのレビュー

新書 第24回サントリー学芸賞 受賞作品

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みんなのレビュー15件

みんなの評価3.4

評価内訳

15 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

主要作品の紹介と評論

2001/11/27 18:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:神楽坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いつの間にか、宮崎アニメはディズニーと肩を並べる巨大な存在になっていた。80年代半ば頃は、テレビのゴールデンの映画枠で松本零士作品ばかりが繰り返し放映されていたが、その後は宮崎作品がそれに取って代わった。流行り廃りではない。あの当時は色々な劇場版アニメがテレビ放映されていたが、今は宮崎アニメの独走状態である。ドラえもんやポケモンの映画がテレビで放送される時は子供向けの時間帯なので、世代を通じて見る作品とは捉えられていないのだ。
 戦争を否定しながら、兵器に執着を持っていると、著者は宮崎アニメの矛盾点を突く。実は、宮崎駿の父は飛行機の工場長で、第二次世界大戦中、特攻機も造っていたのだそうだ。そこに彼独特の戦争観があるのかもしれない。未来が舞台になっていても、どこかノスタルジックな兵器が登場する理由も同じである。作品のカラーは違っても、松本零士と戦争の関わりに似ている。
 ところで、一般のアニメファン向けの『もののけ姫』と、一部のアニメオタク向けの『新世紀エヴァンゲリオン』と、公開当時はよく比較されたが、この2つは決して対極の作品とは思えない。『となりのトトロ』など、子供向けだが大人も楽しめる作品が多い宮崎だが、もののけ姫以降少々作風が変わったようだ。もののけ姫のシシガミの首とエヴァンゲリオンのアダムは酷似している。
 この本では初期から最新作まで、宮崎アニメの主要作品について、ストーリーと見どころが書かれている。作品論としてだけでなく、作品の内容を思い出すにも最適の一冊である。

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紙の本

宮崎駿ワールドの総まとめ

2001/11/23 04:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

 だいぶ否定的に評している人もいるようだが、私はとても面白く読めた。

 宮崎駿が関わった初期の作品から最新の監督作に至るまで、ひとつひとつの作品のストーリーを追いながら、また、さまざまなところに発表された氏の発言を引用しながら、宮崎駿の世界を読み解いている。

 とはいえ、否定的な書評者の云うことも分からないではない。何度も何度も作品を繰返し観て、資料をくまなくチェックしているような熱心なファンにとっては、この本は、言わずもがなのことを書いているだけに見えるかもしれない。

 宮崎駿作品をなんとなく観てきて、そして宮崎駿の世界についてもっと良く知りたいという人にお勧めである。

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紙の本

宮崎駿の”世界”

2006/09/24 07:37

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 サントリー文芸賞を取ったということで購入した。僕も権威には弱いわけである。
 宮崎映画は大好きである。日本が生んだ映画監督で「商業的に」成功したのは 黒澤明と 宮崎の二人だけだと思う。小津、成瀬、北野、大島といった監督も海外で高い評価を得たが 商業的にみてどうだろうか?
 そんな宮崎の映画とTV作品を誠に詳細に紹介しているのが本書である。読んでいて作者の思い入れがひしひしと伝わってくる。
 しかし 弱い部分はある。「各論的」な意見は興味深いが 「総論」が見えない。著者にとって そもそも宮崎の映画は何なのかという部分の迫力が弱い気がしてならない。
 結局 宮崎映画は語りにくい。作品一つ一つもばらばらだ。ナウシカとポルコロッソを同じ人が造形していることすら 本来は想像を絶する気がする。そんな迷宮が宮崎だとしたら 著者にしても 明快に論じることは難しいのかと思った次第。

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紙の本

やっつけ仕事

2001/09/09 13:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かまくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

 映画公開にあわせて山ほど出た便乗本のひとつ。粗筋の説明と、宮崎監督の発言を貼り合わせただけの安易な一冊。新書の常識を超えた分量と著者は自画自賛しているが、要するに整理がついていないだけ。

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紙の本

著者コメント

2004/11/08 03:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:切通理作 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アニメ作家・宮崎駿の仕事は「監督」という枠に収まるものではない。大気の流れからメカ、建物、動物、人間、草木、そこに流れていた歴史まで。画面上のすべてを自らの能力で統率する。地下に潜ったかと思ったら、今度はとてつもなく高い場所に上っていく......世界は横にだけではなく縦にも見渡せるのだ。そして悪夢と解放を示す〈落下〉と〈飛翔〉——宮崎は本当の表現とは一つしかなく、それを探しているのだと言う。

 ちくま新書から上梓した『宮崎駿の〈世界〉』は、そんな彼の膨大なそのつどの発言の中から引用・コラージュしつつ、作品のありようを織り交ぜながら時代に即した視点から批評しようというものだ。

 大塚康生氏は著書『作画汗まみれ』の中で、アニメーションは動きの機械的なトレースではなく、「らしさ」の表現であり、物事を描き写し動かす時に初めてアニメーターの力量が試されるのだと語っている。私はこれを読んで、優れたアニメ作品そのものが、我々の普段の何気ない動き、そして外界に対する観察力への批評的行為であることに目を開かれた。

 今度の本ではその「言葉による実践」を目標にしている。

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紙の本

「宮崎駿の<世界>」

2001/10/10 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:新田隆男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今年の宮崎駿は、『千と千尋の神隠し』が『タイタニック』の持つ日本興行記録を破ったかどうかのみで語られるかも知れない。ヒットメーカーは数字でしか語られなくなる。だが、宮崎駿ほど作家性の高い監督は今や日本には存在しないし、子供も大人も老若男女が劇場に駈け付けるといっても、その映像はディズニー的なものとは一線を画しているのだ。しかも『ルパン三世/カリオストロの城』から『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』に至るまで、同じことを繰り返したがらず、絶えず変貌を続けている。作家性が高いにもかかわらず、評論家泣かせ、非常に語りにくい、というのが宮崎駿の特徴でもある。

 本書は、圧倒的な好評で迎えられるか、あるいは無視されるしかなかった宮崎作品に直球勝負を挑む評論。まずはスタジオジブリ作品を詳細に検証し、そこから東映動画時代へと遡って、ルーツを探る。もちろん、それはバイオグラフィー的な紹介ではなく、そこに登場する少女の描写、そして物語の世界観を常に「縦の構図」で描き出す手法を探る旅でもある。ちなみに、近年の宮崎作品で凄いのは、アンチ・クライマックスへの志向ではないかと思うのだが、本書を読み進めるうちに、『千と千尋の神隠し』という作品が、宮崎駿のインナースペースではないか、という説にも納得できた。手すりのない急階段を一気に駆け下りたりする、久々に「らしい」場面があるにもかかわらず、なぜ原画の修整まで自分でやるという形態から自由になり、作画監督を若手に任せたのか、なぜ10歳の女の子が主人公なのか。今やっとおじいちゃんとして「己の中にある少女への思慕と向き合う距離が出来た」のではないか、という指摘は鋭い。

 『千と千尋の神隠し』は「一時の戯れ」の映画なのだ。だから、物語の向かう先などいらない。通常240ページと言われる新書が333ページにもなった渾身の一冊だ。

(新田隆男・エンタメ探偵 2001.10.11)

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2006/01/21 18:43

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2007/10/25 23:30

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2011/05/07 17:26

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2012/10/02 23:54

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2014/06/27 23:51

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2014/12/14 08:56

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2020/06/22 22:18

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2022/07/01 10:29

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2023/01/16 17:47

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