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京極堂シリーズ第4弾。
禅の精神世界を取り入れた深い作品。最後まで振り回された驚きの結末でした。お気に入りの作品です。
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コトバこそが「武器」となる「呪」を以て憑き物を落とす中禅寺が、コトバというものが有効にして無効となる禅宗の古刹という結界に挑む。……何故かこの物語は泣いてしまう。「拙僧が殺めたのだ」。この一言の重さに、泣ける。
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「檻がなくては檻から出ることはできない。檻から出たがっている者は、先ず檻を作らなければならないんだ」(1203p)
この分厚さといったら!!人が殺せそうな文庫です。片手で持つと手がつりそう(笑)。
今回は妖怪というか、禅についての本。蘊蓄だって禅の歴史から入っちゃいます。禅の逆説的な感じと脳を介しての認識、パラドックス的な感じが多くていい感じにミステリです。
懐かしい人が再登場。の巻。「畳の碁石」と「僕だ」のエピソードが特に好き。
しかしまぁ、オトコばっかり!
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妖怪シリーズ第4弾。
更に長くなったけどこれは許せる。
殺人理由が宗教に帰依する人間ならではだけれどまたそうとは思えないほど人間的で生々しいのがいいと思う。
でも一番印象的だったのは少年僧2名(未成年(多分)のため名前は非公開)の男色・・・と言ってもいいですか(魂の抜けた表情で)。
万が一映画化するとしたらどうすんだろうあれ・・・
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京極堂シリーズ第4作め。1回めに読んだ時は、「禅」についての説明とかちょっと読みづらくて読み飛ばしちゃってたんですけど、2回めに読んだときに、感じてた以上に面白くてびっくりしました。
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妖怪シリーズ中、一番好きな一冊。普通誰も手を出さないと思われる、宗教とミステリーを融合させた作家・京極夏彦は凄い。文庫の厚みも凄い!
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忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」……。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者──骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹=明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第四弾!
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ノベルス版以来、約20年ぶりの再読となる。かなり前に笠井潔御大は今作を最高傑作に挙げていたが(今は不明)、本質直観に関する記載(1080P)はノベルス版から既にあったのだろうか。山内氏や明石先生の元ネタ等、初読時には気づかなかった箇所も含め読み返してみたが、第一の感想はやはり〈圧巻〉、この一語に尽きる。京極堂はいつも通り美味しいところを掻っ攫っていくが、要所要所で大立ち回りを演じる榎木津の無類のカッコ良さといったらもう……! 菅野との問答や京極堂に合流する件は改めて惚れ惚れする。
そして気絶した関口を麓まで運んだのが榎木津であるという衝撃の事実まで判明し、只でさえBL色もとい衆道色の強い今作は弥増しにその度合いを深めていくのでありましたw
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2005/8/29 読了 (紹介・小説)
京極堂シリーズ第4作
めちゃめちゃはまりました♪。
(詳しいレビューはまた後から・・・)
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少し前から妖怪シリーズの再読に嵌って、やっと鉄鼠。禅問答は相変わらずさっぱり。再読のきっかけが薔薇十字探偵団シリーズの再読なので、益田くんに初読時より思い入れがあったり(笑)。
解説にもあるように、禅についての解りやすく内容も濃い絶好の入門書、なのかも。
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京極堂(妖怪)シリーズ4作目。
お坊さんだらけ(笑)
中禅寺・関口夫婦のやり取りがなんだか好き。
良き妻に駄目夫は頭が上がらない(笑)
これも微妙に巷説シリーズとリンクしていたり。
榎さんがかなりおかしくてカッコイイです!(笑)
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とにかく人物が多かった(泣)。加えて分厚い。回を増すごとにその厚みを増す本。
内容は、第1作目とちょっとリンクしてる部分が多々あるので辛かったです。相変わらず榎木津サンがいいキャラです。個人的には関口サンがいいんですが。
宗教が絡むと、どうしても難しくなりますが、それでも楽しく読めました。
本文とはあまり関係ないですが、『去年の夏に死んだあの女(ひと)だ。いいや、秋に逝ったあの男(ひと)だろうか。冬に果てたあの人なのだろうか。』という文がとても好きです。
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今回は、誰も知らない山奥に存在する不可解な寺で起こる禅僧連続殺人事件。仏教やら禅に関する膨大な知識をストーリーの前半からどんどんと詰め込まれていき、禅の世界に没頭すると同時に、俗世とは違う山の中の異様な雰囲気に取り込まれていくような感覚を覚える。この異世界観がなんとも心地よい。
仏教を方針とする高校を出た私は、この本に出てくる仏教に関する知識を軽くは知っていたが、それ以上に膨大な仏教と禅についての知識を明快に、そして興味深い文章で与えてくれると同時に、禅に対する魅力を十分に伝えてくれたと思う。
ただのミステリに留まらない、この知的興奮が京極堂シリーズのすばらしいところだと思う。シリーズを読み進めるごとにどんどんハマっていく自分に気がつくこの頃。これを読み終わってすぐに次の本をネットで注文・・・。
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お坊さん大量出演☆★な作品...
名前を覚えるのに、一苦労;でした。禅宗など、この作品で宗教について更に興味を持ちました。いつもの事ながら、景色の描写が綺麗でした。姑獲鳥を読んでから、読まれるのをおすすめします。
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京極堂シリーズ四作目。
伊豆ですよ、温泉ですよ。事件の後(或いは間でも可)京極さんと関口君に何かあったと睨んでまず間違いはないと思います。
行きの汽車の中で千鶴子さんにちょっと遣り込められてる京極さんが新鮮でした。