紙の本
<3人のおばさんシリーズ>を知るには、これを読まないとダメです
2002/05/17 11:10
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投稿者:さなえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
3人のおばさんは、町の人たちから、それぞれ着ている服の色にちなんで、みどりおばさん・ちゃいろおばさん・むらさきおばさん、と呼ばれています。そして、向かいの家に住んでいるおじさんは、これまた着ている服の色から、あおおじさんと呼ばれています。
ある日、3人のおばさんが、飼い犬のプリックを連れて散歩に出かけようとしたときに、あおおじさんと出会って、立ち話を始めてしまったことから事件が起こります。プリックが、一人(一匹?)で先に行ってしまったのです。プリックがいなくなったことに気づいた3人のおばさんは、それぞれプリックを探しにいきますが、みどりおばさんは小屋の高いところまで登ったところでハシゴを倒していまい、むらさきおばさんは小川を渡ったときに服を濡らしてしまいます。一方、ちゃいろおばさんは、お金を無くして泣いている兄妹(ペッテルとロッタ)に会い、お金をあげ、プリックを見かけたら知らせてくれるように頼んでおきました。
ペッテルとロッタは、そのあと偶然にプリックを見つけ、プリックと一緒にむらさきおばさん・みどりおばさんを助けました。この兄妹には父も母もなく、いじわるな洗濯女と暮らしていたので、これが縁で、兄妹は3人のおばさんと一緒に暮らすことになりました。
<3人のおばさんシリーズ>の第一作目です。
ベスコフの数ある絵本の中で、シリーズ化されているのはこのシリーズだけです。
それゆえに、いかにベスコフが、このシリーズに登場する人物たちを愛しているかがお分かりかと思います。ベスコフは、小さい頃に母方のおばさんたちと一緒に暮らしていた時期があり、これらの人たちが3人のおばさんのモデルになったそうです。
この絵本では、はじめに3人のおばさんを一人一人説明しているので、とっつきにくい感じですが、途中からはプリックを探すという命題に向かってどんどんお話が進んでいくので、楽しめると思います。『おひさまのたまご』などでも見られるような、見開きの右ページは優しい水彩画風の絵、左ページは文章と黒い影絵、という構成になっています。文章が長めなので、一つのページ(絵)を眺めている時間がどうしても長くなってしまいますが、黒い影絵のおかげで絵に動きを持たせることが出来ます。
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園芸好きのみどりおばさん、お菓子作りの上手なちゃいろおばさん、刺繍やシロップ作りが得意なむらさきおばさんが、小さな家に住んでいました。お向かいに住んでいるのはあおおじさん。愛犬プリックをめぐる騒動から、みなしごのペッテルとロッタがおばさんたちと一緒に暮らすようになるいきさつを描きます。彩色された絵もいいのですが、影絵もすてき。シリーズ1作目です。
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[ 内容 ]
むかしむかし、ある小さな町に、小さな通りがありました。
その通りには小さなきいろい家があり、その家には3人のおばさんがすんでいました。
みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさんです。
もちろん、おばさんたちにはひとりずつ、ちゃんとしたなまえがありましたが、町の子どもたちはみんな、こうよんでいました。
いつもきまって、みどりおばさんはみどりのふく、ちゃいろおばさんはちゃいろのふく、むらさきおばさんはむらさきのふくをきていたからです。
これはタンポポがきいろで、リンドウがあおいのとおなじように、あたりまえのことでした。
読んであげるなら5才から、自分で読むなら小学校中級から。
[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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みどりおはさんは庭仕事、ちゃいろおばさんはキャラメルやクッキー焼き…と設定が楽しい。文章が結構多い。べスコフの絵が好きだ~。
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2012.6.2.sat
【経路】
図書館。
色の意味に興味を持って。
【感想】
登場人物に色でキャラクタライズするのがいい味だしてる絵本。
こどもに甘いおばさんたちと、厳しいあおおじさんが微笑ましい。ほっこり
【メモ】
◎登場人物◎
•緑おばさん、ガーデニング
•茶色おばさん、お茶とお菓子
•紫おばさん、刺繍とシロップ
•青おじさん、知的
◎ストーリー◎
飼い犬の迷子、誘拐。
こども、子猫も加わってハッピーエンド。
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文章が長いので寝かしつけで読むのに躊躇していたが、気力が持ちそうなとき(私の)読んでみたら・・こちらもスンナリ読めるし、子どもたちも楽しそう。
当たり前か~、ベスコフだもんね。
もっと早く、読んであげれば良かったな。
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これ、傑作集だったんだー。
登録しようとして初めて気づく。
これはね、なかなか悪くないよ。
よく分からないけど、でもちゃんと起承転結あるし、このおばあちゃんたちの色分け、なんかよく分からない親近感が湧く。というか、なんか、子ども絶対好きだと思う(^-^)。
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だーいーすーきー
ベスコフ、実はこのシリーズ読んでなかったんです。
3人のおばさんシリーズ全5冊、順に読んでいかなくちゃ!
プリックを連れて日曜日のお散歩に出かけた3人のおばさん、あれを忘れたこれを忘れたとなかなか前に進みません。そこへ向かいの青おじさんがやってきて、おしゃべりを始めちゃったものだから、プリックは待ちきれなくてひとりで散歩道へと駆け出してしまいます。
そこでなんと、どうぶつを見世物にする悪い芸人につかまってしまうのです。。
プリックを探しに出かけるおばさんたちの、なんというかお上品で呑気で(使えない)ことと言ったら!
だって、誰がどの道を探しに行くかをクッキーのくじ引きで決めるんだもの。。
まあ、その中でもいちばん心優しいちゃいろおばさんのおかげで、素敵な子どもたちに出会えたのだけど☺️
おばさんたちは、気難しいのかと思いきや、
おりこうな子どもたちには優しくて、動物がだいすきなのですねぇ。。
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昔の本だけど家族の多様性の在り方の勉強にもなりそう。字が多いので一人読みは中学年くらいからできそう。
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文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他
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「3人のおばさん」シリーズっていうらしいよ。一緒に暮らしている3人のおばさん。それぞれ好きなことも性格も違う。犬のブリック、ご近所のあおおじさん、最後にはみなしごのペッテルとロッタ、猫も加わって大所帯。とてもいい。おもしろい。3人付かず離れずそれぞれ好きなことをして。子どもたちには当たり前に愛を注いで。いい生き方。あおおじさんも素敵。