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紙の本
僕は星のでてくる話をしなければならなくなった。
2001/12/11 16:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:作務 - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は星のでてくる話をしなければならなくなった。突然現れたあいつが「星のでてくる話をしておくれ」そう言ったから……。
突然現れたあいつがリクエストした、星の話。だから僕は、三日も続けて星の話をすることになってしまったのさ。でも、四日目の晩、やってきたあいつに、僕は言ったんだ「おまえの話をしておくれ。」「もちろん、星の出てくるほんとうの話がいいな。星もほんものがいいな。」すると、僕にはちょっと信じられないけど、ほんとうの話をしてくれた。
本物でない星のでてくる、ほんとうの話は、学校のテストで百点とるともらえる星のシールの話。本物かどうかわからない星の出てくる、ほんとうかどうかわからない話は、不思議な男の人にもらった黒い箱の中をのぞくと、白い石が星に見える話。本物の星のでてくる、ほんとうとは思えない話は、十二階建てのマンションで夜、一人で留守番をしている三年生の咲子が、ベランダで、ポケットに星を持っている天使に出会う話。それが僕の話。そして、あいつの話は、きみょうな島に住む星の歌をうたうドーフィーの話。
話が途切れると、いなくなりそうなので、僕は一生懸命に話しかけたけれど、あいつは「さてと、それじゃ、三つの話をありがとう。」そう言ってニッと笑って飛んで行ってしまった。そう、あいつは、鳥なんだ。えっ、鳥が笑うかって? ドーフィーはわらうのさ。
短い星の話が三つと一つ、ほんとうのような、うそでもないような、そんなお話です。この作品は、1983年に出版された本の文庫化です。けして古さを感じさせない岡田ワールドが、手にとりやすいサイズになりました。
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