紙の本
舞妓と芸妓。
2002/01/17 16:32
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投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
恥ずかしながら、本書を読んで初めて、舞妓と芸妓の違いを知ることが出来た。最初は舞妓で、そののちに芸妓となるのだ。舞妓のうちは、着物も髪飾りも可愛らしいものを身に付け、「おぼこい」魅力を引き立てる。芸妓になると、着物も髪飾りも落ち着いたものを身に着けて、大人の女性の魅力を出すのだ。
内容は、とにかく細部に渡っていて、私のように無知な者でも、非常に面白く読むことが出来た。
敷居が高いとは言っても、お高く留まっているわけではない。お座敷遊びは、大人で粋な通人の遊びなのだ。
紙の本
2001/11/11朝刊
2001/11/19 22:16
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「一見さん」には敷居の高いことで名高い京都の花街。英語版の解説書執筆のために取材をはじめた著者は訪問を重ねるごとに、伝統的な日本の姿を再発見してゆく。街の歴史にはじまり、お座敷の四季、芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)の日常生活、衣装や小物まで、素人にも目配りのきいた解説が連ねられる。伝統と格式を今に伝える人々の意気が感じられて、読後感はすがすがしい。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
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かつて舞妓さんを憧れていた私としては、目からウロコの一冊!
まだインターネットも普及してなくて、舞妓さんの情報を集めるのにも苦労していた当時に、こんな本があれば・・・。
って思えるぐらい舞妓さんの生活や実態が細かく紹介されてます。
最近では、舞妓さんもケータイを持っているようで(笑)
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京都以外の方はもちろん、京都の方にも是非読んで頂きたい一冊。
女性の視点から、舞妓や芸妓さんの暮らしぶりはもちろん、花街の一年間の行事や身の回りの品物の解説、さらに花街の歴史まで詳細に書かれていますので、京都の花街入門書には最適☆
ちなみに。
花街にも「姉妹制度」というのがありまして、ここではお姉さんの名前を一字もらって妹となるのです。つまり、「名前を返してくれ」と言われたら「姉妹の縁をなくしましょう」という事。
授受するものはロザリオと名前の違いはあれども、これが「マリみて」の姉妹制度の元の一つじゃないかと私は思います。
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祇園周辺に行けば一度は目にすることができる舞妓さん、芸妓さん。
彼女らについての知識を深めること、京都の文化について知識を深めることは
日本に昔からある古き良き時代を体感することができると思う。
華やかではあるが実は厳しい舞妓・芸妓の世界。
最近の金持ち(IT系社員や外資系社員)は祇園で豪遊することをしないので、
おかみさんも呆れてるとかないとか。
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実際こういうところで遊んだ事はないけど、京都が好きな人間にとっては実際に足を踏み入れる以上に、その歴史的な成り立ちとかも興味あるわけで。本書はその期待に応えてくれたと言っていい。
そもそも日本人として自国の文化については知っておくべきである。特に国際化すればするほど自分の立ってる場所が見えにくくなるから。聞くところによれば西洋のエリート層はガラパゴスのエリートより遥かに文化人だそうで。日本人は初めに言葉でつまずく事は意識してても、自分の国について答えられないというつまずきは経験してないかもしれない。いざという時、何も知らないんじゃツールがあってコンテンツがないようなもん。
そこで自分が何を知るべきか、そういう意味で京都には知っておくべき文化がたくさんある。現代の情報は東京にいっぱい集まるだろうけど、日本における京都の歴史の長さから言えば浅いものでしかない。
なにより日本でガラパゴスなのは京都だと俺は思う。人を選ぶところや表裏のあるところなど、そう簡単には入っていけない部分で。しかし、皮肉にもその京都が世界には知られていて、フジヤマやスシと並ぶゲイシャの原点がそこにはある。(ただ、外国人のさす芸者は何となく江戸の吉原をイメージさせられる)
そう考えるとガラパゴスもその形態によってウケが違ってくると言える。
例えば龍馬伝を見ていても、幕府と朝廷の攘夷の意識にズレを感じるのは描いている攘夷の形が違うからだろう。
意外に閉じたる神秘こそ今の日本がなくしたグローバル性では無いだろうか。なぜなら、開いてからの日本の文化についてはもう既に関心を示す外の人間が少ないから。
まずは祇園で自分と日本とガラパゴスを知り、世界で通用する器を形成してみてはどうか。
※本の内容はこんな飛躍した事は書いていません
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[ 内容 ]
恋の、歴史の、文学の舞台となり、文人墨客、志士たちの心を奪う名妓をあまた生み出した、京の花街。
祇園、先斗町、上七軒、宮川町と、それぞれの歴史も趣も異なれど、このあわただしい時代に洗練された“遊び”の文化を守り続けてきた。
「一見さん」には敷居の高い別世界だが、ひとたび玄関をくぐれば地位も年齢も関係なく「おにいさん」と呼ばれ、「はんなり」したもてなしが待っている。
お近づきになって「粋なお人」といわれたい方、行かずとも「通人」になりたい方必読。
[ 目次 ]
京都の花街
花街ファミリー
旦那とお馴染みさん
お座敷
芸の道
芸舞妓の舞台
花街ファッション
花街の行事
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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少し前に浴衣を着て、和服を着ている舞妓さんに興味が湧いたので読んでみました。
わかりやすくかかれていました。
繰り返しが多いので少し疲れました。
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サーフィンをしないサーファーを「陸サーファー」と呼ぶが、お茶屋に足を運ばない「花街オタク」も文化としてはなかなか面白い。
花街は奥深い魅力を持ち、人に話したくなるエピソード性を持っている。
たとえば、モルガンお雪という女性がいる。ブルゾンちえみではない。
モルガンお雪である。
歴史上に存在した一人の芸妓だ。なぜ芸名のような名になったのか。
J・Pモルガンの甥にあたる、ジョージ・デニソン・モルガンが身請けをしたからである。
同時期、千本座を創設し日本映画の父と呼ばれた牧野省三もお雪と恋仲にあったという。
ある日、身請けされるかもとの相談を持ちかけられた省三が「それは面白い。4万でも5万でもふっかけろ」と回答したところ、後日現実のものとなって新聞紙面をにぎわせることになってしまったという。
省三はといえば、その失恋の経験を『モルガンお雪』という題名で舞台で上演し大ヒット。
ちなみに、お雪は結婚するも、のちに米国籍を剥奪されフランスに移住。
死後に京都の姉妹都市であるフランスからユキサンと名づけられた白いバラを送られているという。
ちょっと人に話したくなるエピソードではないだろうか。
花街はこういう面白い話がたくさんある。
そういう意味で本書は、京都の舞妓、芸妓の基礎を学ぶ上で最適な入門書といえる。
理由は二つある。
一つ目はその辞書性だ。
花街文化に関連する言葉を丁寧に説明しているので、
専門用語を網羅的に理解することができる。
二つ目は、随所に盛り込まれた写真である。
ひょんなことから花街にはまったという著者であるが、写真を見ると深いところまで、
入り込んでいたのだなというのが分かる。
花街はあまりに深い世界ゆえ、関連書籍も夥しい数が出版されている。
正直、何から読み始めればいいか分からないという読者も多いと思う。
その意味で、何も知らないが興味はあるという人にとっては、とっつきやすい1冊であると思う。
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海外に向けて舞妓や芸妓についての正しい知識を伝えている著者が、花街の基礎知識をわかりやすく解説してい本です。
著者がじっさいに花街へと足を運び、文化を守りつづけてきた人たちから得た生の情報が、用語解説的な構成で一つひとつとりあげられ、説明されています。複雑な文化的な背景のについての考察や、新しい時代に伝統をいかに継承していくのかといったアクチュアルな問題をめぐる議論は、潔くバッサリ切り捨てられ、一般の読者にはなかなか見えにくい世界を紹介するガイド・ブックのような内容になっています。
とりあえず花街に関する必要十分な知識は本書にまとめられているので、あとはそれぞれの関心におうじて突っ込んだ知識を求めたり、あるいはじっさいに花街に足を運んだりすればよいのではないでしょうか。