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再読
2002年1月21日
★
夜陰譚・ある路地にある電柱に三本線を引けば別のものになれる
つぐない・DVを受けていたのに逃げ出さないのは・・・
蟷螂の月・夢の中での景色なのか水辺に佇むカマキリ
贈り物・恋人からプレゼントされた鱗?それは彼の心を私に伝える
和服継承・同じ敷地に住む叔母は美しくいつも着物を着ていた
白い手・同僚の手は美しかった その手を育てたのは私
桜湯道成寺・ある踊りの内弟子をしていた私
雪音・私は部下の仕事ぶりに不満を抱いていた
美人の湯・美しくたっていつかは醜く老いていくものなのよ
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なんていうのかな?
ちょっと作風が多方向に行っちゃってる感じ。
サイコものがあったり、イメージ映像みたいな抽象的な話があったり。
基本、暗い話でした。
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いやぁ女って怖いねえ。超自然を扱うわけでも、異形が登場するわけでもなく、女性の心に潜むドロドロとしたものを描くだけでこの恐ろしさとは。文章や描写が美しさがより恐怖を際立たせてるよね。
「博物館惑星」や「そばかすのフィギュア」を書く一方で、こういうのも書いちゃう菅浩江さんが一番怖いのかも。お気に入りは表題作、「つぐない」、「桜湯道成寺」かな。
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主人公はみんな女性。
どこか闇を抱えて生きている女性。
その闇を持っているがために、不思議な世界や感覚に陥ってしまう。
妬み、嫉み、嫉妬……どれも女という字が使われる理由が、なんとなく分かる1冊。
幻想っぽい感じもして、『世にも奇妙な物語』の原作になりそうな短編集なので、わたし好み。