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小学生の頃に父親が買ってきてくれた本。懐かしくて読み直してみたところ、当時より興味深く読むことができました。
著者が精神科医ということで子供の心の動きをよく書き表してくれているのですが、マリアンヌはこの年齢にしては大人っぽい考え方をするので、10歳くらいの子が読むと好き嫌いが分かれそう。
友達付き合いも忙しく、日々社交的に暮らしているお子さんには響きにくい内容かも。
でも世界観は素敵です。不気味で静かな夢の世界の描写には、思わず引き込まれてしまいました。懐かしさも手伝って、お気に入りの一冊となりました。
余談ですが、こちらの本の続きである「海の休暇」もおすすめです。
ロンドンに住む14歳のマリアンヌが、休暇で海辺の町ブライトンを訪れ、孤独な三週間を過ごしたのち、はじめて本当のボーイフレンドに出会うまでのことを書いた内容です。
今では絶版になっていて希少本ですが、図書館などで探せば見つかるかも。本書がお好きな方であれば、あわせて読んでおきたい一冊かと思います。ぜひ、探してみて下さい。