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1998年までに雑誌に掲載された書評に2001年加筆
電車でよく読んでました。
「踊る読者」の1人として、テーマによって十数册を比較批評。
聖書から芥川賞、動物本、アダルトチルドレンものから源氏物語まで。
中には「古く」なってしまったトピックもありますが。
斉藤さんの滑舌のよさにはいつもすかっとします。
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週に1回は本屋をぶらつく人は、膝を打ってすいすい読めるおもしろさ。「え、私のことしってるんですか?」と思わず美奈子に問いかけたくなる1冊。
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【なぜ、この本が売れるのだろう。流行りの本は気になるくせに、流行りすぎると文句をつける。そんな立派な「踊る読者」のあなたのために、「ごくごく一般的な、そんじょそこらの読者代表」の斎藤美奈子が、タレント本から聖書まで、売れた本・話題になった本253冊の読み方と読まれ方を、快刀乱麻で読み解いていく。】
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通常硬い言葉で書かれがちな「批評」を口語体でテンポよく進めていくところに彼女のおもしろさがあると、私は勝手に思っている。
それにしても、これを読むと、叩かれている(?)本をかえって手にとってみたくなるのでは。
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冒頭の踊る読者度チェック。
はい私踊らされてますね。
ベストセラー本と言われると、読みも買いもしないんだだが、それがもうダメダメなゆえん?
初刊はわりと前なのでネタはだいぶ古くなってはおりますが、まだ読めます。
そんな斎藤先生の切れ味には常々感服してはいるのですが、今のとこいただけない部分が一点。
「コロッケだかトンカツだかと言うお笑い芸人」て、それはないんじゃないの?
思わず口に出して、「さむ・・・」って言いそうになっちゃったよ。
気鋭の評論家と言えどもスベることはあると言う凡例でした。
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相変わらずの毒舌が心地良い。書評に絡めて、時局も論じているところがポイント。ゆとり教育、薬剤エイズ問題、歴史教科書問題などに関しては、著者の先見性に驚いた。矢張り、この人は凡百の毒舌評論家とは一線を画している。
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活字中毒者には必読の書。
そーそ、前からそう思ってたんだ、
あるいは
おおお、危ない、われも踊らされておった、
などなど我が身を振り返るところ多し
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完全に斉藤ワールド。
これを読んで不愉快に思う人もいるだろうなぁとおもう。
でもこの本を読めばどういう風に本を読んでいけばいいかが自然にわかるので、
下手なハウツー本を読むよりよっぽど役に立つ。
系統立てて本を読め。
なんていわれるよりも、こういう風に読んだら楽しいんだ。と思える。
読むのが面倒だけど気になる本を変わりに読んでくれているから、手っ取り早いというのもある。
結局本なんて読みたいものを読めばいいんだし、
好きな感想をもって楽しく読めればそれでいい。
私はこういう切り口すき。
さばさばしていて。
こういう類の書評は読んでいても本の半分を超えたあたりで飽きちゃうけれど、
テンポのよさと押し付けがましくないところで
どんどん行ける。
べた褒めの書評も、攻撃的な書評も読んでいて疲れる。
でもこれは辛口な友達と好き勝手言い合う感じ。
すべての意見が同じにならなくても
楽しくお話できる。
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文庫で、しかも古本屋で購入した本なので、
ネタ的にはかなり古いのだが、
斎藤節がさえわたり、
今読んでもなかなか楽しめる1冊。
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O先生から、面白いよと言われてた斉藤美奈子。本当は、文壇アイドル論か、文章読本さん江が読みたかったんだけど、それはまだ文庫オチしてないらしい。
で、面白かった。すぱすぱっときっていくのが、嫌味でなく、自身が揺るぎがなくて、適当に砕けてて、評論とは思えない面白さだった。
某ツジと、某ヤナギについての意見には深く賛同。
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ちょっと辛口で後味スッキリの本の読み方解説書 2008/09/22 書評家・斉藤美奈子が紹介する話題の本の読み方、読まれ方。
もとは1998年に発行された本なので、話題の本とは言ってもやや中身は古い。科学書の紹介で「マルチメディア」という言葉でIT技術に関する話題を取り上げた部分があります。この言葉は聞かないなと思っていたら、文庫版の2001年の追記でもそう書いてありました。IT技術という言葉も死語になるのではないかという記述もありますが、さすがにこの言葉は代わりの言葉が無いため廃れていないようです。
話題の本を、いくつかのカテゴリーに分けて、辛口の書評とともに読み方を紹介しています。一度読み方が判れば、あとは最近の本に応用するだけです。
斉藤流の見方で読むと、本とのつきあい方も変わりそうです。
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全く購買意欲を煽る気のない書評(?)集、あるいは本から眺めた時評集。
随所で“毒舌、毒舌”と評される本みたいですが、そーかなー?文章が直球で修辞に凝らぬ、誠意ある人の文章ってこんな感じじゃないです?
毒づいて笑いを誘う気は薄いんじゃないかなぁ。
連載記事を書籍化するにあたり足したと思われる章見出しも「カラオケ化する文学」「おんな子どもの昨日今日」「知ったかぶりたい私たち」など、内容集約に専心し、ハッタリで煽るワケでなし。
不得手とお察しする数学や物理はおっかなびっくりで書き進めるのも、なんだかカワイイです。
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活字になると多くの主張が正論のように見えてしまう事がよくある。
書物に書いてあるものを妄信してしまうのでは多読は毒であろう。
斉藤さんの書評を読んでいると小気味良く著者が言うところの矛盾を指摘してゆく。
目からうろこが落ちたようにその本と著者の見方が変わる。
私のような妄信癖のあるものにとっては大変貴重な本である。
が、世間に出回っている書物の多くが読むのも馬鹿らしいうわべだけの本に見えてしまうのが難です。
どなたか斉藤さんの書評を論破してくれないだろうか。
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「趣味は読書」はベストセラーを斬った本だったが、この本はジャンルを問わず、より多くの本が斬られている。
ただそれだけに自分にとっては興味のないジャンルの本の書評も多かったし、結局ほぼ全ての本が斬られるので、読んでいてだんだん胃が痛くなる。一気に読むものではないね。少しくらい著者が絶賛する本なんかも混ぜたらいいのにとも思う。
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相変わらずスカッとする斎藤女史の分析。
特に芥川賞に関する考察には参りました。
なんとなーく、芥川賞に感じていた「違和感」を見事に言葉で表してあり爽快至極。柳美里に対する考察も、私は思わず膝を打ちましたよ。
ただ、後半に近づくにつれて爽快感は薄れ、「そうかな?」「え、そんな浅い内容でしめちゃうの?」というものも出てきて残念。中でもアダルトチルドレンに関する考察は、独り言に近い物を感じました。
解説を米原万里さんが書いていて、それも楽しみにしていましたが何だかゴマスリに終始した感じの内容で、私にはつまらないものでした。期待しすぎたようです。
しかし、本書は寡作な斎藤女史の著書を読める貴重なものですので、書店で遭遇する事ができたのはラッキーでした。パーフェクトな読み物なんてありませんからね。膝を打ちたくなるほどの爽快な考察を読めただけでも充分です。