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紙の本
日本サッカー進化の歴史
2002/01/20 12:00
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投稿者:片桐真琴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「日本代表が強くなったのはトルシエ監督のおかげですか?」こういう質問を受けたのが著者がこの本を書くきっかけだったという。このような疑問を抱いている人も多いのではないだろうか。もちろん、日本代表が好成績を収めているのはトルシエの手腕によるところも大きいが、トルシエ自身認めているように、若手育成がうまくいっていなければアジアカップ優勝もコンサドーレフェデレーションズカップ準優勝も不可能だった…。
著者は、日本サッカーが進化した要因には「指導者養成」と若手育成のための「ナショナル・トレーニング・センター制度」という2つの試みにあるとする。銅メダルを獲得したメキシコ五輪後の低迷期に、日本の指導者養成は本格的にスタートする。そして、そこで研修を受け、ヨーロッパの制度を視察した指導者たちが、将来の日本代表を支える人材を育成するために「ナショナル・トレーニング・センター制度」をつくりあげていく。どちらの制度も当初は試行錯誤を繰り返し、外国の事例も参考にしながら徐々に成果を上げるようになってくる。90年代に入ってさらに変革を繰り返し、中田英寿や小野伸二らの今や海外で活躍する選手が、これらの制度のもとで才能を開花させるようになっていく。
本書は、かつてはチームの目先の勝利だけにとらわれて若手育成がおろそかになり、長い低迷に陥ってしまった日本サッカーを、なんとかレベルアップさせたいという熱意を持った指導者たちの悪戦苦闘する姿を、当事者の証言を元に描き出している。冒頭の疑問も本書を読み進めていくうちに「なるほど!」と氷解していくことだろう。日本代表の今後を考える上でもぜひ読んでみて欲しい本である。
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