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文章が読みやすくて内容もとっても分かりやすい!古典だけじゃなくて歴史の勉強にもなったり。面白かったです。
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例によって例のごとく私が認める頭脳の一人、橋本治の古典解説書。というか日本文学史事始、って感じだろうか。古典に対する新たな視点を与えてくれた名著。わからないものをわからないまま、なんとなくとっかかりだけ与える腕についてはただただ感心するのみ・・・。古典苦手な人は是非一読するとよい本。読了。譲渡済。
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流れるように紡ぎだされる治ちゃん語録満載。「あはれ」は「ジーンときた」、「をかし」は「ステキ!」と訳せばOKというのは、快訳。源実朝も鴨長明も清少納言も、悩める現代青年だった、という説は面白い。
2006.11.07-10
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私は実朝が文弱の将軍だとは思わないが、その手製の和歌によって、後鳥羽は生まれ着いての帝王、実朝は地方の新興国家の王、という感覚がわかってとても面白かった。
<古典は「とんでもない現代人」でいっぱい。「悩んでいるのは自分一人じゃない」>(220ページ)。
なるほど。私も古典や歴史を読むことで、孤独と悩みに救いを求めようとしている。
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お薦め。
なのですが、私の授業のネタでもあるので、
自分の生徒には薦めません(苦笑)
気軽に読めるんだけど、
日本古典文学の見方が少し変わるかも。
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橋本治さんと云えば
結構くせのある文章のイメージが
強かったのですが
これはすごく読みやすい内容で
驚きました。
そして古典を全部ひとくくりに
考えてる頭には
オススメです。
これ読んだら徒然草が読みたくなりました。
徒然草の出だしの文章の意味が
よく分からなかった自分としては
目からウロコの本でした。
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大昔に購入して「当たり前の内容かな」と積ん読放置していた本。最近iPad向けに「自炊」して、改めて読書中。
で、読了。内容的には「当たり前」の話ばかりと、やはり思う。「『目が合った』だけで『セックスをした』になってしまう時代」なんていうタイトルも使って「現代らしさ」ないし「橋本治らしさ」を出そうとしてるんだろうけれど、中身はいたって普通。それは逆に「正統」の意味もあって悪いことじゃないけれど、つまり本書が「即戦力」になるわけじゃないことも意味してる。
まあ橋本治がこのような本を敢えて書かなくちゃいけないくらいに、つまらない「古典授業」がまかり通っているのかもしれない。「興味はあるんだけど教師が」という不満を持つ人には「即戦力」たり得るのかもしれない。
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どの古典も、書かれた時は現代物だった‥!
そういえばそうか、という目からウロコが落ちる古典指南書。
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巻末の【おまけ】部分で、「最後に受験生諸君へ」と題した一文を作者は添えている。そこで、“実は私は、「受験生用のわかりやすい文学史」を書きたかったんです。”と語っている。しかし、内容そのものは専門的な古典解釈に触れる個所もあって、元受験生にも役立つ内容だと思う。
古典の手引書として傑作だけに、もう一歩突っ込んだ内容も期待してしまうのだが、専門分野には立ち入らないという意味で、「受験生用のわかりやすい文学史」ということにしたのかなという気がした。とにもかくにも、古典入門をテーマにした名著である。
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苦手だった古典。「これで古典がよくわかる」なんて言われた日には、読んでみるしかないと思い手に取った。
「源実朝はおたく青年の元祖」とか、言いたい放題で面白い。軽いタッチで書かれているので、天皇を始め、遠い時代の人々が少し近く感じられる。
私が古典を難しいと感じるのは、古典訳を読むと「××には~があるけれど、○○は…だなと感じる」の「××には~があるけれど」の部分が短歌のどこに該当するかわからないことが多いからだ。その理由は、当時の人と私との教養の隔たりにあるということが分かった。
西洋絵画を観賞する時は、百合はマリア様の象徴などを理解していなければ、ただ「いい絵だな~」となってしまう。それと同じことが古典の世界でも起こっているということだ。
そう思うと、高校生の古典好きより、人生経験・教養ともに豊富なご老人の古典好きが多いのも納得ができる。あんなに嫌いだった古典だが、いつかすんなり理解できる日が来るように、教養力を深めていこうと思う今日この頃だ。
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古典常識みたいなものを説明する内容かと思いきや、文学史だった。
これで古典がよくわかるかというと謎だけど、面白いです。
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枕草子をはじめ古典の現代語訳で有名な著者が、古典がよくわかるよう指南した解説書。
本書がユニークなのは、和漢混淆文の発生論を論じた上で昔の日本人が日本語とどう取り組んだかを考察し、古典をめぐる文学史をビビッドにさせている点。受験勉強向けの古典にどっぷり浸ってしまった中高生にも読んで欲しい一冊です。紙面の都合でカットされちゃったそうですが、室町~江戸時代の部分も是非読んでみたいですね。
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橋本治の語りが好きなのです。わからない、というところから初めてくれるので。源実朝に関する記述が胸を打つ。
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後半に読ませどころがありますね。しかし盛り上がった(?)ところで、あっけなく終わってしまうところがやや残念。
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「これで古典がよくわかる」→ なんで、古典がわからないか?、を、いろんな視点から、考えてみることを試みてる本だったと思います。
日本語の変遷、作品の生まれた時代背景、著者の生い立ち、現代との関係性、それらを主たる道具にして、
「古典」に漠然と覆われている「わからない」を、ゆっくりと紐解いて、いろいろな視点から丁寧に解剖していっている様な内容だったと思います。
古典を描き、また古典に描かれているのは、自分たちと同じ「人間」であるということ。
「教養」もあるにこしたことはないんだろうけど、それよりも「感性」が実質的に重要だということ。
この二つが、古典に近づく際には重要な鍵になるんだろうな、と、この本を読んで思い馳せた次第です。