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紙の本
「そういう社会での仁道とはなんだ?」
2019/04/27 10:20
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投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
上下巻の上巻は延々と辛い話が続くってのはお決まりなんでしょうか。鈴、祥瓊、陽子それぞれ悩みを抱えるのだが、清秀、楽俊、遠甫と出会って、少しずつ変わっていく様が丁寧に書かれている。
特に祥瓊と楽俊のやり取りは好きだなぁ。陽子が景麒を説得する場面、清秀が鈴に不幸自慢を戒める場面と名場面がたくさん、供王が供麒にびんたをくらわして、下女たちに礼を言う場面はお気に入り。
三人の場面が頻繁に切り替わるのでアニメの様にダラダラと長く辛い場面ばかり続かないのは良かった。
紙の本
陽子と祥瓊と鈴と
2002/06/19 14:03
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投稿者:さすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
発売順から十二国記を読んでた人にとっては、待ちに待った今作。やっと、「月の影影の海の続きが読めます。この本が出るまでに出た本ももちろん面白かったけど、最初が陽子から、だっただけに、ちょっと思い入れもあり、慶国のお話を楽しみにしてました。
陽子即位後のお話です。苦難を乗り越え、慶国の王となった陽子。でも、慶国では、それまで出た女王の治世が長く続いていなかったため、女王を厭う者が多かった。その上、陽子は海客。そのため、この国で当たり前であることも、教えてもらわなければなにも知らない。そんな陽子に政が出来るはずもなく、自分のふがいなさに陽子は苦悩する。
同じ頃、芳国には、王と皇后である父母を目の前で殺され、公主の位を剥奪されて泣く祥瓊がいた。
才国には、蓬莱で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦行を強いられ、さげすまれて涙する鈴がいた。
祥瓊は同じ年頃でありながら、自分が失ったすべてを手に入れた景王を憎み、その地位を奪うことを目的に旅をはじめた。鈴は、同じ海客の景王なら自分を救ってくれるはずだと思い、やはり景王に会うため旅をはじめた。どちらも景王・陽子に会うために…。
祥瓊も鈴も、なんて自分勝手なんだろう。見ていたくない…。そう思ったのは、自分にもあるいやな部分を、つきつけられた気がしたからかもしれない。自分は悪くない、自分が1番カワイそう。読んでいて、悲しくなるくらいだった。それが、旅を通して、世界が広がり、人と出会うことで変わっていく。変わっていくのがわかるのが、嬉しかった。陽子もがんばってる。がんばってもそれでうまく行かないのが、政治なんだなあなんて、これを読んで思いました。気持ちだけじゃなく、行動がなければ、前に進めないのかも、なんて気がしました。悩みながらも、前進しようと行動する陽子は、かっこよかった。
終わりのほうでは、祥瓊と鈴の、景王への気持ちが逆転してしまいましたね。すごい!と思いました。これからどうなるのか、またも楽しみなところで、続きは下巻ヘ。上巻を読んだら、すぐ下巻が読みたくなるのが、十二国記の魅力の証かもしれません。
紙の本
三人の少女達それぞれの想い
2001/08/14 20:40
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投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
異世界からいきなり連れてこられて女王にされた少女、父王と母を殺されていきなり里に放り出された少女、異世界から流されてきて言葉もわからないうちに奴隷にされた少女。この立場が全く違う三人がそれぞれの辛さを想いを胸に日々を暮らしている。物語はそこから始まります。
それぞれの立場で辛い思いをしながら生きている三人。でもそれは、ただ単に生きているというだけ。辛い辛いと嘆いているだけ。そんな少女達の苦悩と苛立ちの日々を描いたのがこの上巻です。
わがままで後ろ向きな少女達にイライラしながらも、これから三人がどうなっていくのか気にせずにはいられません。
そして、上巻を読み終わった時、思うのです。彼女達の態度や発言にイライラしながらも、自分は果たして彼女達とどう違うのだろうか?と。