紙の本
わたし的にはバカバカしいミステリーでいいと思う。
2017/05/15 08:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
バカミスの代表的作品。
ばかばかしいミステリーの略だが、Wiki先生によると、否定的な
意味ではなく、「そんなバカな」という賞賛を含んだものらしい。
まあ、そういう説もあるということ。
目に留まる作品というのは、好意的・否定的な両方の
受けとめ方がある。文庫版のあとがきによると、単行本発売時に
商品のレベルに達していないなどの多くの批判を受けたとのこと。
一方で、批判されるほどのエネルギーがあるのならば、作品が
何かの力を持っている場合もあるため、試しに読んでみる
ことにした。
結論。
本来ならば書評を書く気が起こらない本だが、これ以上本好きの
方の被害者が増えないように記録化することとした。
この本の想定読者は、何年ぶりかに本を読むとか、ラノベしか
読んだことのない小中学生ではないかと思う。
小学生の頃、トリッククイズみたいな、問題1ページ・回答
1ページの合計百問みたいな本を読んだことがあれば、
まさにそのイメージである。
小説というには少々抵抗を感じるレベルではないかと思う。
それくらいつまらない。一話三十ページほど、合計十五話が
収録されている。
特に前半の六話目までがいけない。
裏表紙には必ず順番に読めとあるが、とんでもない。
どうしても本書を手にしたい方は、せめて七話目のオナニー
連盟から読まれることをお薦めする。
クイズ本と書いた通り、登場人物たちの織りなす話の核が
ないことが致命的だ。ひたすらトリックと答えを繰り返している。
もちろん、種明かしを考えることが好きな人もいるであろう。
ところが話によっては、みえみえのミスリードでさんざんもったい
ぶったあげく、予定調和を崩すタイプの話が入っている。
読者の気分をぶち壊すことはなはだしい。
トリック本なら、鮮やかさと意外性が命だろうに。
ぶち壊し系の話を楽しめるのは、果たしてどんな人なのか
見当がつかない。
そういう意味で、七話目以降から読み始めれば、ちゃんとした
トリック話もあるし、ばっかじゃねえなどと笑えるかもしれない
話もある。かもしれないですまないが。
ここまで書評をお読みいただき、ただ感謝するのみである。
被害者が拡大しないことを祈る。
電子書籍
我慢の限界
2017/12/10 16:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Snowglobe - この投稿者のレビュー一覧を見る
頑張って半分以上は読みましたが我慢の限界です、匙を投げます。私はミステリ愛好家ではないので謎解きの構成については触れませんが(正直構成も読み苦しいものだと思いますが)、文章が酷い。もうちょっと何とかならなかったのでしょうか。購入した書籍は最後まで読む主義ですが、読み進めていくうちに不快指数がどんどん上がり、何故購入してしまったのかと激しい後悔の念が沸き上がってきました。私がどれだけ暇でもこの本を読む事は人生の時間を無駄にする事だと思いますので、デバイスから削除します。
電子書籍
私はバツ
2021/07/20 05:02
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
でも、評価は分かれると思います……なにしろ、賞をとってますからね……。前から順番に読むように、と書いてありましたから、そうしたのですが、なんで…ーとツッコミたくなるお話ばかりだったことにあらためて気がつきました
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初めて紹介する本がこの本ではこのコーナーの品位を失うか心配ですが、店長の性格を表す意味では最適かもしれません(笑)。この本は「第3回メフィスト賞」受賞と言うことで、メフィスト賞と言えば、あの森博嗣さんの作品をイメージするので、そのつもりで読むと「とんでもないミステリー」なんです。呆れてしまって読み続けるのも大変な作品だし、内容的にも??の作品も多いです。
しかし、その中でも表題作の「六枚のとんかつ」(同じトリックの別作品「五枚のとんかつ」って言うのもありますが)と「しおかぜ17号四十九分の壁」などはすごかったです。特に後者は完全に騙されました。この作品のために本書を買っても損はしないと思うくらいに騙されました。しかし、こんな事で騙されるとは、、ってかなりの自己嫌悪に陥ります(笑)(中学生の時にちゃんと地理を勉強したのか!?)
筆者はこの本を買うより本物のとんかつを2枚買った方がお得なんて書いておりますが、それくらい賛否両論ある作品でしょう。2002.3.2
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馬鹿らしくなるようなミステリー。好き嫌いがはっきりするでしょうな。でも私はこういうのけっこう好きです。
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もうね、アホバカミステリーですよ連作短編集という感じかな。ノベルズ版と文庫版と収録が多少違うらしい作者が読み直して、作品の入れ直ししたらしい。バカバカしいけどおもしろい。
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空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第三回メフィスト賞受賞作がついに登場! 新作「五枚のとんかつ」も併録。またノベルス版ではあまりに下品だと言う理由でカットされた「オナニー連盟」もあえて収録した、お得なディレクターズ・カット版。トリックがバレないように、必ず順番にお読みください。
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メフィスト賞受賞作。こんなにアホでくだらないミステリーがあっていーのか!分かりやすさ満点。ミステリーが分かりやすくていいのかは謎だけど、クダラナイ好きだからバカバカしくて嫌いじゃない。ダジャレとミステリー。ダジャステリ。
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短編集で、ストーリーではなくトリックを楽しむミステリー。「まじっすか!こんなんあり!?」という仕掛けばっかりで、謎解きの予想が全くつかない。中にはしょーもなさすぎて何の感想もわかないのも混じってるけど、凄いのもあり、全体的には面白かった。
が、中にはあまりに阿漕かつくだらないひっかけに「これはないだろ!」と怒りを覚える読者もいるとか。楽しめるかどうかは人による。
古本屋にて「何か面白いミステリーない?」という質問に対し店のおやじが出してきたうちの一冊がこれだったんだけど、いくら好きでも客にこれを推すとは・・・。
「本格推理物が大好き」とか言っている人にもお薦めできそうにない。
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推理小説?とりあえずタイトルとジャケット、そして特別収録の「オナニー同盟」に惹かれました。ちょっと悔しいけど笑ってしまう。
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ジャンルは「アホバカトリック」・・とよくわからない(笑)
内容としては保険会社の調査員が、事件にまつわる謎解きをしていくというもの。
それぞれのオチもユーモラスで、「プッ」と笑える要素が満載。
(中にはダマされた!という話もあったが)
とにかく短編なので頭を使わずにページを進めることができた。
何となく筒井康隆の短編小説を彷彿させるような感じかな。
しかし、正価で買ったらちょっと後悔するかも・・100円なら仕方ないと諦めもつくが(笑)
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くだらない。馬鹿らしい。アホ。下品。
でも僕はこの作品が大好きです。
★五つにしようと思ったが、敬意をこめて★一つ。
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保険調査員が主人公の短編集でサクサク読めます。くだらん、と片付ける事も出来るけど、そういうモンだと思って読めばそれなりに暇潰しにはなります。下ネタとギャグを織り交ぜた脱力系バカミス。
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一応推理小説。ただし探偵役(保険調査員)は基本的に役立たずです。
この本は好みが分かれるでしょう。本格ミステリーを好む人は読まないほうがいいでしょうね。
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ミステリでこんなに爆笑していいのだろうか……。 『音のきがかり』の“ガッツ石松”がツボにハマり、その後は何を読んでも可笑しかった。『黄金』では「ですよね」のシーンで大笑いし、幾度と思い出し笑いを繰り返す自分は、我ながら不気味な人種だと思う。出てくる人間は馬鹿だらけ。やってることは馬鹿っぽいし、推理もとんちんかんで救いようがないのだけれども、なぜか憎めない。 ただのバカミスと思いきや、ところどころに本格テイストも散りばめられているので、それなりにメリハリがついているのではなかろうか。ただし、あくまでも“本格テイスト”であって“本格”という意味ではない。“ミステリ”だと思って読まぬ方がよろしい。その場合は、怒りを伴った脱力感に襲われるのでとてもお勧めは出来ない。