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たい焼の魚拓 絶滅寸前『天然物』たい焼37種 みんなのレビュー

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.8

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

たかが鯛焼き、されど鯛焼き

2009/03/26 14:09

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

巷では鯛焼きがちょっとしたブームだそうです。
不況の時は粉ものが流行るという法則でしょうか。
そんなTVニュースの報道を見ていると、「およげ!たいやきくん」世代としてはなんとも懐かしくどうにも食べたくなってしまいました。
すぐに食べられないのならせめて形だけでも味わいたい、と手を出したのがこの本です。

最初「鯛焼きの魚拓」と聞いて、鉄板に墨を塗ったのかなと思っていたのですが、焼きあがった鯛焼きに墨を塗っていたので仰天しました。
「食べ物に、なんてもったいない!」
ですが、筆者にも当然その思いはあったようで、一応きちんと配慮はしてあったので安心しました。

魚拓だけではなく店主の話やその店の鯛焼きの感触などにも触れていて、本当に鯛焼きへの愛が詰まっています。
食べ物を供する仕事を選んだ人たちの矜持にもほのぼのとあったかい気持ちになりました。

考えてみるとあんこが入って手づかみでホクホクと食べられる食べ物ってなんてステキなのでしょう。
しかもおめでたい鯛の形を模していて、眺めて良し、食べて良し。
これからも力強く生き残っていきますように。

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紙の本

「たい焼」の豊かな表情にびっくり!

2004/03/19 16:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:遊民 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本は、たい焼を魚拓に採るという、ちょっと変わった性癖を持つ人の記録である。ひと昔前のご老人が聞いたら、「食べ物を粗末にしたらいかん」と怒るかもしれない。
 有名店の行列に並んだ著者は、ようやく手にしたたい焼を抱え、店の近くに腰かけて、半紙と墨を取り出しながら熱々のやつを1匹ほうばる。そしておもむろにたい焼に墨を塗るのである。周囲の視線やひそひそ声など気にしていられない。「活きのいいところで、さっと墨を塗るのだ」「こうしてたい焼の熱さを、指に感じながら採取するのが本道」と思っているらしい。
 写真家である著者が最初にたい焼の魚拓を採ったのは、1983年8月27日のこと。当時、日光の自然を撮影するために暮らしていた自宅での作業だった。宇都宮にフライフィッシングの道具を買いに行った帰りにたい焼を手にし、その足で湯の湖へ釣りに出かけた。
 ヒメマスを4匹釣り上げ、帰宅してから大物を魚拓に採った。マスの横には食べ損ねたたい焼が冷たく置かれていた。墨が残っていたこともあり「ほんの冗談」でたい焼の魚拓を採った。
 それを自宅の壁に掲げておくと、訪ねてきた友人たちが口を揃えて「魚種」を聞いてきた。その反応がおもしろく、しばらく楽しんでいたという。
 その2年後、麻布十番の浪花家へたい焼を買いに出かける。そこでたい焼の奥深さに気づいた。
「1匹ずつが大きな植木鋏のようなもので焼かれていた。鋏の先端に、たいの鋳型が設えてある。(略)こうした昔ながらの1匹焼きの型を使ってるところは、絶滅寸前と教えられた」
 すでにそのころは、2連や3連の焼き型を使う店がほとんどだったらしい。なかには6匹、8匹焼きというのもあり、その背景には「およげ! たいやきくん」のヒットがあり、大量生産が必要になったと著者は言う。
 だとしたら、1匹ずつ焼くのは「天然物」で、何匹も同時に焼けるのは「養殖物」ではないかと思いつく。初めてたい焼を魚拓にしたおもしろさが蘇った。
「全国で天然物を探してみようと思った。魚拓による絶滅危惧種の『レッドデータブック』が作れないかと考えたのだ」
 こうして、最初に魚拓を採ってから約20年。著者が集めた絶滅寸前の「天然物」は、34軒・37種に及んだ。こうしてたい焼の魚拓を眺めていると、今まで気づかなかった表情がよくわかる。たいの形に似せたあん入りの茶色い食べ物、と思っていたのが、急にほのぼのとした気分になって、たい焼って意外と本格派だったんだなと、見る目が変わってしまった。
 取材後に閉店してしまった店もあるようだが、それぞれの店の歴史や、たい焼に対する店主の愛情が隅々に感じられる。たい焼の魚拓の横には、体長・体高・体重・値段・採取地などのデータが添えられている。店先で魚拓を採りながら、メジャーを当てたり秤に乗せたりしていたのだろうか。その姿が目に浮かぶようだ。

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2006/06/05 12:35

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2007/12/06 11:10

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2010/01/18 17:05

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2010/05/28 16:14

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2013/05/14 08:20

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2014/04/24 01:18

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