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北の冷たい海にすむ人魚。その孤独と水のつめたさまで伝わってくるような小川未明の美しい文章と、酒井駒子さんの個性的な絵が出会って独特の世界を作りだしています。
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「ごんぎつね」もそうだけれど、これも悲しい。
でもなぜだか好きな一冊。
酒井駒子さんの絵も好き。
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酒井駒子さんの絵本の中で一番好きです。
「闇」の表現が独特で、つい何度も見入ってしまいます。。。綺麗・・・・・。
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絵はとてつもなく美しく、ストーリーはとてつもなく恐ろしい。母親に「一番怖いのは(オバケなんかじゃなく)人間なんだからね」と言われてましたが、ハハ正しいな・・・
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この本を読むと、やっぱり中原中也の詩、「海にいるのは、あれは人魚ではないのです。海にいるのは、狼ばかり。。。」というような(すみません、ハッキリとはおぼえていません)詩がつい、思い出される。
中也も金沢生まれ、未明も新潟生まれだから、やはり、日本海の荒涼とした海を背景に作られた作品だからなのだろう。新潟の水族館などに行くと、ときどき、この話の人形劇を映画にして、上映している。幼い頃、母に「早く帰ってこないと、捕まえられて、サーカスの人たちに売られちゃうよ」とよく怒られた記憶があるが(サーカスの人たちに失礼ですよね!)、薄暗い夕方の物悲
しい気分と相まって、泣きそうになった。そんなことを思い出させる。
石井桃子やいぬいとみこ等による児童文学の記念碑的評論集「子どもと文学」(在庫
切れ)では、随分、この作品はたたかれていたが、それでもやっぱり子どもをひきつけること
は、否定できない。なぜ、ひきつけるのかといえば、このお話の中に、「おそろしいもの」がファンタジーとして登場してくるからだと思う。
誘拐犯が子供を監禁してどうのこうのといった生々しい話には、なにか想像力を枯渇させる
ような物が含まれている。ファンタジーとして登場してくるからこそ、一気に想像力を掻き立てられ、本当は、日常の中に潜んでいるはずの怖ろしいものを、心のどこかで知ることができるのだと思う。
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憂いの強い、細やかでキレイな厚塗りの絵も好き!せつなくて悲しい話も好き!!赤がとても深くて、とても良き色デス。
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絵本の森美術館でひとめぼれ。
不思議な雰囲気と、絵本なのにけして明るくないストーリーにさらにやられました。
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アンデルセンで有名な人魚姫は、広大な大西洋とかの暖かい世界のお話ですが、これは日本海の寒い海に住む人魚のお話。
人間という生き物は、とてつもなく優しくもなれるし、逆にとてつもなく冷酷にもなれる。
描かれている海の如し美しくて残酷で悲しい物語。
小川未明独特の淡々とした語り口がより物語の物悲しさを引き立てる
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蒼の海よりもつめたくて、泡と消えるよりも哀しくて、人魚のうた声よりも美しい。そんなおはなし。この方の絵もとても好きです。
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昔から持っていたのだけれど、朗読で使ったので改めて。
酒井駒子さんの絵が物語の美しさと残酷さを増幅する。
闇の恐ろしさ、人の脆さ、愛について考えさせられる。
子供には恐すぎると思うので、大人のための絵本。
とても美しいです。
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何かの雑誌で紹介されていて「これ読みたい!」と思って探した本。
悲しいお話です。
でも絵が一つ一つとっても綺麗で、北の冷たいくらい海も目に浮かぶよう。
人魚の健気さと、人間の業の深さ、
心に残る本です。
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小川未明・作、酒井駒子・絵。「赤い髑髏と人魚」
健気で、残酷で、怪しくて、寂しくて、胸が引き裂かれそうになるお話。酒井駒子さんの絵に惹かれて購入。こんな赤い色、ってない。想像力とか気持ちが伝わってくる物語とさし絵。ひとつの作品としてすばらしいし絵本としてもすばらしくて、悲しいけど大好きな作品。 この世界は大人にこそ読んで欲しい1冊。
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小川未明原作なので、一応「絵本・児童書」にカテゴライズしておりますが、これは大人のための本だと思うので、私の宝物にしています。
絶対チビにはあげないんです(笑)
この画力!酒井さんは、いわさきちひろさんのように、2才児と3才児の、いや、もしかしたら2才児と2.5才児の違いを描き分けられる人ではないかと思います。
悲しい話なのですが、たいへんに美しい。
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小川未明の言わずと知れた代表作を新進気鋭のイラストレーター酒井駒子が痛みを感じるほどの切なさで絵にしている。
内容は知っているのにこれまでにない新鮮さを感じた。
余談だが表紙のタイポグラフィがとても美しい。
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小さいときに読んだ話。その時はこんな悲しい話だとは思わなんだなぁ。
いまになって気づいた。。
悲しいと同時に怖いと感じたのは私だけかな?