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紙の本
不思議の国の有栖
2002/05/10 19:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:茶羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川有栖。前から気になっていた作家でした。ミステリー作家ってことは知っていたのですが、ぼくはミステリーはあまり得意じゃないもので、どこか敬遠していたのです。そんな時にこの本に出会いました。エッセイです。いや、ルポかな。有栖川 有栖が興味を持った場所に出かけていきその報告をしてくれるのです。ただ、有栖川 有栖ですから平凡な場所には行きません。いや、本当は平凡な場所にも行ってはいるのですが、平凡な報告には終わりません。文章が美味い(当たり前か)、写真がいい。面白くないわけがありません。
冒頭の『セピアの島の幻想』は長崎にある軍艦島の話です。島全体が一つの軍艦で最盛期には何万人も人がいたのに、今は無人島なんです。そして、日本最古の鉄筋コンクリートの建物が朽ち果てる一歩手前で残っているのです。滅多に人は上陸できない島なんです。どうです、見たくなってきたでしょ。そんな感じで有栖川 有栖は様々な場所に出かけては報告してくれるのです。
いいっすよ、本当に面白いっす。
是非、ご一読をお勧めします。
紙の本
創作の現場に旅しよう!
2002/07/31 00:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていたエッセイを、単行本化した
ものです。おまけで書き下ろしの小説を2編収録しています。
ミステリに限らず、小説の現場になった場所って、自分にとって
印象深い作品ほど実際に行ってみたくなりますよね(私だけ?)。
それを有栖川有栖さんが実行してみたらどうなるのでしょうか?
全部で21回分の訪問記が収録されています。一番最初に、訪れて
いるのは、長崎県にある「軍艦島」。確か最近、誰か別のミステリ
作家もエッセイで取り上げていたような気がします。(最近健忘症
が進んで物忘れが激しいので思い出せないのですが…(^^;)実際に
訪問のきっかけになった作品が紹介されているのは、かなりお役立
ちですね。ただエッセイ中で、ご本人が書かれているように、最初
の数回はエッセイに方向性が定まらずに、ちょっと苦労しています。
とは言うものの、ミステリ好きには垂涎モノの場所を、訪問してい
るのは羨ましいかぎり。例えば明石海峡のアンカレイジの中なんて
なかなか一般人には入れたものではありません。
収録されている短編は、どれもちょっと幻想的な雰囲気のある作品
で、読んでいてくらくらさせられました。
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