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紙の本
古今東西のおでんをイラストで紹介
2008/02/26 23:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikimaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
食文化に詳しいルポライターである著者は、なかでもおでんの研究家として何冊かの著書を持つ。本として手にとったのはこの一冊だけだが、おでん好きのひとりとして、ウェブサイトをよく読みに出かけていた。
写真は少なめ、イラストが多い構成。地方色の違いやそれぞれの作り方など、きめこまやかな内容になっている。
だいたいの目次:
○ おでんの「いろは」を覚えよう
調理器具、だし、調味料、おでん種
○ いろいろな「おでん」を味わおう
室蘭、函館、仙台、関東煮(かんとうだき)、静岡……
各地の付けだれ、アイデアおでん
○ みんなで「おでん」を楽しもう
おでんパーティ、種の工夫、和食の基本……
ふ〜む、北海道や東北では「わらび」「ふき」などを入れるのか…といった具の違いだけでなく、ダシの違い(鰹、昆布、煮干しなど)、調味料(醤油か味噌か)、辛子をつけるのか付けだれで食べるのかなど、地方によりさまざまなバリエーションがある。
個人的には阿蘇の高森田楽というものが、美味しそうに感じられた。野菜やヤマメ、豆腐、里芋など、変わった具を串に刺して炭火の周囲に並べ、味噌だれで食べるものらしい。
味のある店を紹介する読み物や、黒はんぺんや京風がんも(飛龍頭・ひりょうず)といった地方色ある食べ物の解説などがあり、著者の思い入れを感じさせる。
この本によりおでんのレパートリーがすぐ増えるとか、そういった意味での実用性はさほど期待できないかもしれない。だがときどきページをひらこうと思わせてくれる、ゆっくりしたおでんらしさのある本。
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