紙の本
永遠の青春文学
2020/04/11 08:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2020年に創刊70周年を迎える「岩波少年文庫」のこの本の表紙袖の短い紹介文に「ユーモアとあたたかい愛が全篇にあふれる青春文学の名作」とあった。
確かにこの物語の主人公であるみなし子のジューディは名前も教えてもらえなかった孤児院の評議員から援助をもらい、大学に入学する年齢であるから二十歳前の少女であるから、「児童文学」というより「青春文学」という方がふさわしいのだろう。
だからといって、小学生や中学生が読んで早すぎるということは決してない。
彼らならきっとこう思うにちがいない。
もう少ししたら、私にも「あしながおじさん」がきっと現れるのだわ。
この有名な作品はアメリカの作家アリス・ジーン・ウェブスターによって1912年に出版されたもの。
つまり、今でも多くの読者を生み出しているこの作品は100年以上前に誕生したことになる。
100年以上前の作品を読んで、ちっとも古びた感じがしないのは、やはり主人公であるジューディの魅力といっていい。
いつも明るく前を向く。やる気に溢れ、かわいそうな過去にもめげることはない。
そんな彼女が大学に入る条件のひとつが、援助をしてくれた人に手紙を書くこと。彼女が名付けて送り先の人の名前が「あしながおじさん」。
ウエブスターはわずか37歳で早逝したので、残した作品は多くない。
けれど、こんなに素敵な「青春文学」を残してくれたのだ、かわいいさし絵とともに。
紙の本
最後は…
2002/05/29 11:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もくもく - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけは知っていた「あしながおじさん」。こんなに面白い話だとは知りませんでした。
初めにヒロイン・ジェルーシャ・アボットの紹介があって、あとはずっと、ジェルーシャからあしながおじさんへの手紙です。素晴らしいユーモア! ああ、上品なユーモアってこういうものなんだなあ、と感じました。すごい入り込んで読むと、哀しくなっちゃうところもいっぱいありました。でも、彼女の陽気さや前向きさ、そして趣向を凝らした手紙を読むのはほんと、わくわくしました。最後の手紙も素敵。
谷口由美子さんの訳も上品です。
投稿元:
レビューを見る
よく言われることであるが、逆の視点から見ると読めたものではない。
ただ主人公が自分の美しさを自覚するシーンなど、随所に溢れる瑞々しい描写が素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
この画像はなじみがないので、ちょっとごにょごにょなんですが(笑)
ギンガムチェックって何?から始まって、箱に入ったチョコレートにも憧れて(笑)
夢と感動に何回涙したことでしょう!
読み返すたびに青春を感じることが出来ます。
投稿元:
レビューを見る
以下のページで感想書いてます。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50185082.html
投稿元:
レビューを見る
キャンディキャンディもガラスの仮面もルーツはここじゃないのかな。少女が主人公であしながおじさん系の物語にはどうも弱い私。ギンガムチェックのシャツを私もよく着ていたのだ。
投稿元:
レビューを見る
ジュディは幸せだと思う。孤児院の環境が嫌だと言っていたけれど、大学の友達や周りの人との人間関係もスムーズで、友達もたくさん出来ている。勉強もよくできる。文章も書く。孤児院の生活はそこまで悲惨じゃなかったと伺える。あしながおじさんは、本当は初めからジュディに一目ぼれして、大学にいかせようとしたのか。それとも作文に惚れたのか。こんなハッピーエンドは物語の中だけだよな〜、なんて現実的な目で見ている私もいた。それでもこんな夢みたいな話に憧れている。
投稿元:
レビューを見る
ごちそうさまでした!!
これだよな、これだよな、ほんを読む楽しみってこれだよねえ。
こんなの児童書じゃない。エブバデセー、スミスシツルハゲ。
女子の夢が全部つまっている。アメリカ/かなり年上/金持ち/ばらのつぼみの花束/寮/カレッジ/プレゼント/牧場/ワッフル/ニューヨーク/小説家
投稿元:
レビューを見る
ジュディの手紙文でつづられた物語。その明るさと清潔感,ユーモア溢れる楽しい学生生活が,生き生きとした文章で描かれる。とにかくジュディは,すてきな女の子だ。
この本を読んだことのない人は,題名からの印象で,大筋まちがってはいないものの,ずいぶんずれた話を想像しているのではないかと思う。そのイメージのために,このすぐれた文学を読まずにいるのはとても残念な話だ。
これは,こどもの本ではない。この本がほんとに楽しめるのは,思春期を過ぎてからだろう。
続あしながおじさん(原題Dear Enemy~敵様へ)は,ジュディの学生時代の友だちサリーが主人公。これも手紙文で語られる話。社会に出てからの話だけにちょっと辛口だけど,あしながおじさんが好きだった人なら,楽しめると思う。
投稿元:
レビューを見る
今まで読んだことがなかったので挑戦してみました。
ちょっと前にピッピを読んでいて、同じような少女向けの児童小説かと思っていたのですが、
自分には合っていたようで、とても読みやすかったです。
中に載っている挿絵はナゾです。。
投稿元:
レビューを見る
大人になってから読むと、すっごく楽しい!
なんだかモエモエです。
話とともに、手紙の内容も成長していく姿が、とても感じ良かったです。
投稿元:
レビューを見る
幼い頃、魂をゆさぶられた本。
恵まれない境遇にある少女が、「あしながおじさん」の手に救い出されて、
楽しく幸せな学生生活を送る。
その描写にうっとりした。
どんでん返しありで、構成も凝っている。
投稿元:
レビューを見る
岩波文庫は作者の挿絵が入っているので、おススメです。
小学生の頃、よく分からずに「シルクの靴下」に憧れてました。
サリーが主人公の続編も大好きです。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだ。
ジュディかっこいい。
女子に参政権のない時代だったのか。
後半、おじさまがじたばたしてる感じがよい。
今にも通じる大事なことが書いてあった。
反省、反省。
投稿元:
レビューを見る
・小さい頃、どこが面白いのか全くわからず、本当に退屈した本。こんなに心温まるラブストーリーだったなんて!!
・「あしなが育成会」といった団体もこの物語がきっかけ。