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とても、よい本でした。
すこし悲しい内容です。でも、じっくりと思いが伝わってくる感じがいいです。
倉敷市立図書館に有る
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あるきっかけからオオカミと共に過ごすことになったテリア犬が、その一生を終えるまで。晩年は人間と一緒に幸せに暮らすことができたこの犬ですが、最期まで立派なオオカミでありました。読んでいるうちにそんな姿に感動できると思います。
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ふかい・・・。 なんだか切なくて、胸がつまってしまいます。
読み聞かせには、むかないですね・・。じっくりと読みたい(見たい)絵本です。
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フリードリッヒ・カール ヴェヒター 作
小沢 俊夫 訳
古今社 (2001/12)
図書館で何気なく手に取った絵本
ストーリーも絵も所謂かわいい絵本ではない
淡々と「赤い犬」一人称で語られる波乱に満ちた生涯
そして「死」
静謐で力強いドイツの絵本
強く強く心を揺さぶられる
誇り高く生き、死ぬことのなんと難しいこと
あまり人気がないようだけれど「生」と「死」を描いたいい絵本だと思う
≪ まっすぐに 過酷な運命 受け入れて ≫
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狼に育てられた波乱に富んだ犬の一生の話。途中から涙が出て仕方がなかった。最後のページは文字は何もないけれどせつなくて泣ける。絵は余分な彩色をしていないのが逆に効果的。2300円だけど買って手元に置いておきたくなる大人のための絵本。
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ぼくは人間の所で生まれた赤毛のテリア。まだ赤ちゃんのころ、馬車から落ちて、冷たい荒野に1匹で放り出されてしまう。
しかし、オオカミがぼくを拾ってくれて、他のオオカミの子と一緒に育ててくれた。体格は違えど、知恵を使い、素早く動き、群れでも尊敬されるオオカミとして成長した。
だが、大好きなお母さんが人間のワナにつかまって亡くなり、ぼくも人間に捕まる。怪我を治してもらい、オルガという女の子が世話をしてくれるようになった。人間との新しい生活。オルガはぼくの話しを聞いてくれて、タイプライターに書き留めた。そして、ぼくの死が近づいたとき、全てのオオカミが眠る地へと向かわせてくれた。
ぼくの、赤いオオカミとしての 豊かな一生が終わりをつげた。
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「赤いおおかみ」とはテリア犬のことである。
人の家に生まれ、どこかへ行く途中、馬車から冷たい道に落ち、
おおかみに拾われ、おおかみとして育ったテリア犬の回想録。
テリア犬はぬいぐるみのようにかわいい。
かわいがられるために生まれてきたのでは思えるほどだ。
この絵本の主人公のテリア犬もかわいい風貌をしている。
かわいさでは生きていけない。
役に立たないどころか、じゃまになる世界で、必死に闘わなければならなかった。
仲間の中で闘い、自然の中で生きるのびるために闘う。
自分はおおかみではない、体力が劣る小さなテリア犬だからと
諦めたりしない。
おおかみとして生きる方法を教わり、おおかみになった。
おおかみの母親は人に殺されてしまう。赤いおおかみ=テリア犬も撃たれる。
瀕死の赤いおおかみに、オリガという少女が、再び生を与える。
おおかみのお母さんが、
冷たい道から赤ん坊の赤いおおかみを拾い、生を与えてくれたように、
生きている中で、悲しい出来事は、さがそうと思えばいくらでもさがせる。
もし馬車から落ちてしまわなければ、
おおかみのお母さんが殺されなければ、幸せだったと思うこともできる。
人との生活がはじまり、二度とおおかみの中で生きることはないとわかる。
赤いおおかみは、人を憎んだりはせず、すべてを受け入れる。
赤いおおかみは、与えられた人生の受け入れ、気高く生き抜く。
おおかみの世界でも人の世界でも、自分のことを認めさせて、生き続けた。
「オリガはぼくに、もしぼくが歩けなくなったら、
すべてのおおかみの父のところへ飛びこませてくれると約束した。
それを聞かせてもらってよかった」
心はおおかみとしてのかわいらしく生きることになった。
赤いおおかみは、新しい生活を愛した。オリガを愛した。
少女と暮らす日々は穏やかで安心できる日々であったろう。
それでもすべてにおおかみの父のところへ飛び込む赤いおおかみ。
彼は誇り高いおおかみなのだ。
いつか私も飛び込むとき、赤いおおかみのように、
人生を振り返り、全てに日々が豊かでうれしかったと、思える人生を送りたい。
表紙の絵は、赤いおおかみが絶壁に立ち、遠くを見ている。
読む前は、おおかみとは到底思えなかった小さな犬が、
読了後、強いおおかみにみえる。
赤いおおかみは、この世に一頭しかいない。
どんな環境であろうと生きるのはぼくだ。
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すんごく地味な本なので何気なく読み始めたんですが、だんだん引き込まれて、最後にはぐっと来る。・・・なんだろう。うまく説明できないけど。しずかで喜びに満ちた終わり。こんなふうに人生を終えることができたら本当に幸せだと思う。
地位も名誉も縁のない世界で生きる主人公の犬。自分を信じること、誇りを持つこと、人を愛すること。
たったそれだけで人生はこんなにも豊かで幸せなものになる。
大人にこそ読んでもらいたいです。あと、「アンジュール」が好きな人は好きだと思う。
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自分の境遇を受け入れ、誇りを持って最期まで生きる「赤いおおかみ」の一生に惹きつけられ、飽きずに読むことができます。10歳くらいから自分で読めそう。
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深みのある一冊です。読み手の目線で幾通りにも絵本が語ってくれる。
「誕生」「出会い」「別れ」「生」「死」「孤独」「愛」「勇気」「悲しみ」「怒り」「戦争」「平和」「温もり」「冷たさ」「生き抜く」「誇り」...これらのキーワードに豊かに肉付けをしてくれる秀作。
一匹の犬が、この世に「誕生」します。「平和」に満ちた「温もり」ある場所で。だが「戦火」に追われ、町を後にする途中に荷台から転げ落ちてしまう。温もりから一転して「冷たい」冬道へ。「孤独」と「悲しみ」へ投げ出された子犬は一匹の雌おおかみに救われる。おおかみの群れの「愛」の中で一緒に育ち、体格では他のおおかみには到底敵わなくとも、知恵を使い素早い動きで野を駆け,獲物を狩る小さな犬は、いつしか群れの中心的な存在へと成長する。
運命を受け入れ、転機を活かし、誇らしく生きる...。この事が私の胸をえぐってくる。時事を受け入れることも活かすこともも容易でないと弱気な自分に、小さな犬の懸命に生きようとする姿があまりにも大きく映り、「やっぱり今のオレにはできそうにないよ...」と、籠ってしまいそうになる。そんな自分が悔しいのか情けないのか泪がでてくる。
その後、雌おおかみ(母)との「別れ」「死」を経験し、小さな犬もまた怪我を負い人間に助けられ救われる。人間界での新しい生活を受け入れるも、おおかみとしてその身につけた気高さと誇りを決して失うことなく一生を貫き通す。その生き方が人の心を動かし、いよいよ自らの最期が近づいた時、すべてのおおかみが眠る地へと解き放って向かわせてくれた。そして、赤いおおかみとしての豊かな一生を終えることができたのだ。
生きていくことは、大変なことです。逆境の中にある者にとって世の中は厳しく,辛いものです。それでも自分のなし得る最善の知恵を絞って「生き抜く」ことへのエールを静かに静かに送ってくれる。読後、ちっぽけな誇りでも失わず踏み出してみようか...と、少し前向きな思いになれた時、先ほどの泪は乾いてスッキリと顔を上げることができました。
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幼い子には向かない絵本。小学校高学年以上。詳細に文章で語るのではなく、絵と行間で語るところが素晴らしい。
単純なハッピーエンドで満足できなくなった子供に。生きるということ、運命、愛情について考えたい全ての人に。
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〝ぼくの一生がもう一度、目の前をよぎっていった..ぼくは、ぼくの長い..素晴らしい..そして豊かな一生を振り返って、嬉しかった・・・〟 誰か知らない人に貰われていく犬の「ぼく」は、馬車から転がり落ちた。凍りついた冷たい道で死にそうになったとき、誇り高く賢い母さん狼に拾われた「ぼく」。 やがて、群のなかで一番尊敬される狼として成長していく… 。 ドイツの絵本作家F.K.ヴェヒタ-が、野生化して生きてきた犬と人との触れ合いを通して「生きること、死ぬこと」を、深く優しい眼差しで表現された胸せまる感動絵本。
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オオカミに拾われオオカミとして育った犬が再び人と暮らし、オオカミの父の眠る場所へ還っていく。
語り口調が独特だけど、絵本だからこそちゃんと伝わる。
色々あったのに可もなく不可もなくいい人生だったと自らの死を受け入れる犬に言葉にならない気持ちで胸がいっぱいになった。
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まるで犬の伝記を読んでいるような重みのある絵本。流れるような線の描写が美しい。赤い犬がうまれて感じた匂いや音、野生の狼としてたくましく生き、最後は穏やかに死を迎える。いままでの思い出が走馬灯のように描かれる。赤い犬とともに生きたような気分になる。