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個人的な意見なんですが、『奇貨』を置いてからの話の盛り上がりがいまいちだったのでは…と。でも呂不韋の半生はすごく面白かったです。
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秦の始皇帝の父とも言われる呂不韋を書いた作品なり。
ただの商人だった人間が秦の宰相にまで登りつめた男の波乱万丈が余す所無く書かれてていますなり。
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全5巻。秦の始皇帝の父かもしれないとの噂もある、呂不韋の物語。諸子百家の中の、雑家としての彼も有名でしょうか。「呂氏春秋」を編纂した人物としても知られています。
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秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋のお話。
人間の器というか、オーラといったものがもともと備わっており、凡人とはかけ離れた存在としか言いようのない人間を描くにあたっての少年時代。商人の家に生まれ、本妻の子でない僻みを意識して育った普通の少年が、旅を通して、みるみる成長していくその進化ぶりは、やはり凡人とはかけ離れており、高貴な血筋あたりをにおわせる記述はありますが、なんでそうなれるのかがわかりません。
2006/2/9
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始皇帝の父とも言われる呂不韋。
世界初の民主主義者ともいえないだろうか。
戦国期を堪能できる作品。
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呂不韋と聞いて知っていたのは始皇帝の
父疑惑とそれに絡んだ嫪アイの乱くらい
だったから、さぞや薄汚い思考を持った
商売人だったんだろうと思っていたけど、
それが180度間違った認識だったと思った。
駄馬と言え千里を歩いた時点で既に名馬。
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秦の始皇帝が繁栄する土台をつくった人物を描いた物語。始皇帝の生い立ちに同情を寄せ、始皇帝の母との不義密通という汚名で悪名名高いこの主人公を、やはり宮城谷さんらしい、既存概念に対抗する描き方をしている。ただ、他の作品の中にも、頭が良すぎてちょっとこわさを感じさせる側からまさに人格者と言える、ついていきたいと思わせるような人物まで幅がある主役たちがいるが、この主人公は前者側かなと思う。そして、前者の結末と後者の結末は、その雰囲気に似合ったものといつも仕上がっている感じがする。彼は偉業を成したが、幸福度はいかほどだろう。
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呂不韋の話。秦の始皇帝の宰相というイメージだけであったが、韓のそう大きくはない商家の次男として生まれ、不遇の少年時代から人生が展開していくさまは以外だった。
楽毅や子産など宰相の地位にあった人の話では”国”に対する意識が強く、呂不韋は”人”に対する意識が強いように思った。呂不韋が目指していた統治方法は今でいう民主主義に近かったというようなくだりがあったと思うのだけれど、読んでいて”人”に対する意識が強いと思ったのはそういうことだったのだろうか。
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主人公は呂不韋。人のために尽くし、適材適所の概念で身分にこだわらず人材登用した。商家の産まれで、戦乱の中華を行脚し事業を拡大。燕にいた公子・異人を太子として立てるべく巨額を投じやがて秦王(子楚)まで盛り立て、自身は秦国の丞相となった。(これは珍しい物だ。買っておくべきだという中国の故事=奇貨居くべし)
文化人の面が強く呂氏春秋(当時の百科事典)を作成し後世の歴史家に重宝されている。
孟嘗君、魏冄(ぎぜん)、信陵君、白起、李斯、楽毅なども登場。
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秦の始皇帝をうみだした呂不韋の物語。この巻は幼少期を書いたもの。幼少期から有名どころの人がバシバシ出てくる。人生は出会いだなあと感じながら、ページをめくる。まだまだ序章であるが、この先どのようにして秦の大臣になっていくか楽しみである。
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宮城谷さんの小説はどれも面白いんだけど、まぁ、オイラ的にはこれが一番好き!と思えるくらいに面白い。
なんで面白いのか?というと主人公が最初から活躍しているからかな?とそんなことを思ったりした。
もちろん、孟嘗君・楽毅の後の時代なので、時代背景を知り尽くしているが故に、物語時代を単純に楽しめるという理由もあるけどね。
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秦の始皇帝の父といわれる呂不韋の少年時代。
不遇な環境から少しずつ世に出ていく時代。
『見聞の豊かさのうしろに知識がないと、見聞を位置づけることも深めることもできない。』
『人の資質は苦難によって磨きをかけなければ、光を放するようにならない』
『知恵のある人とは、無限の能力を誇る人のことではなく、有限の能力を見極めた人のこと』
『どんなに知恵が豊かでも、徳を備えていなければ大業はなせない』
『わしは死人を生き返らせたわけではない。当然生きる者をわしが立たせたにすぎない』扁鵲(扁鵲)の言葉
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秦の宰相呂不韋を主人公とした小説。商賈の道を捨て、理想の政体を造る為、政治改革に邁進するも、秦王政の理解が得られなかった呂不韋。自らの生き方問うて、悩みながらも人として成長して行く青年時代。その中で、孫子・孟嘗君田文・藺相如・春申君黄歇などとのからみがあって面白い。今まであまり、良い印象を抱いてなかった呂不韋に対する見方が変わった一冊である。
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秦の始皇帝の父であり、秦の宰相にまで登りつめた呂不韋の物語。
呂不韋は商人(賈人)の子供として生まれた。3兄弟の二男。自分だけ兄や弟と異なる母を持ち、家では異物扱い。
そんなある日父に命じられ父の元で働く鮮乙と共に旅に出ることとなる。
ここから呂不韋の人生は大きく動く。
1巻ではその呂不韋の少年時代が描かれています。
呂不韋が外の世界を見て、多くのことを学んでいく様、そして大きくその才能を開花させる様はとても読んでいて気持ちが良いです。
和氏の璧の事件に巻き込まれていく呂不韋の活躍がすごい。
きっと大事を成す人はその運命にあうように様々なものに出会うのであろうなぁ……
「仲さまは、ご主人にとって、他人ですか」P42
これから如何に呂不韋が天下に名を馳せて行くのか、気になるところです。
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始皇帝が即位して統一が見えてくるまでの話しだ。
今まで読んだのが、戦国時代の個々の国や、秦の末期からなので、話しが繋がった感じだ。
面白いじゃん!