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知る人ぞ知る「ゴッドファーザー」のドンコルレオーネのモデルになった人の人生を息子が書いた本。かなり装飾されているかもしれないけどこれを読むと映画ゴッドファーザーが10倍楽しめるかも。
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しめて約420P!読みきった感はひとしおでした。
マフィアの根底に存在する「マフィオーソ」なる精神とその語源となる「シチリアの晩鐘」
弱者のために当局との間に割って入る本来の在り方。「人とのつながり」「名誉」「信頼」を美徳とするのが本来のマフィアであることは「ゴッドファーザー」ではあまり語られてはいなかったので、最も基礎となるところを知れたのはいい機会だった。
しかし話の本筋はやはり映画と通じるものであった。マフィアの伝統を破り、利益追求に手を染めていく周りのファミリー、マフィアの妻の苦悩に接することができない主人公、追い詰められた末に裁判所やメディアと戦い続ける日々。実際に何度も逮捕された描写は映画になかったが、ほとんどの流れはリアルに一致していた。
映画もこの本も再び読む日が来ることを楽しみにしている。
それまでアメリカに関する知識が要ると痛感した。アル・カポネなどの過去のマフィアに関する知識も必要だし、ブルックリンやツーソンなどの土地の特徴まで知っていればもっと理解できたはずだ。
次は「アンタッチャブル」だ。マフィアの考察はまだ続く。
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映画『ゴッドファーザー』ではマーロン・ブランド演じるドン・
コルレオーネのモデルとされ、ゲイ・タリーズ著『汝の父を敬え』の
モデルとされた「ボスのなかの大ボス」。
マフィアの大物、ジョゼフ・ボナーノ。その姿を身近で見つめて来た
息子による評伝である。
マフィアはスパイと並ぶ、私の好物(?)である。なので、本書では
ジョゼフ・ボナーノをはじめ、ジョー・プロファッチ、フランク・
コステロ、ラッキー・ルチアーノ、ヴィンチェント・マンガーノ…
マフィアの大物が続々登場でワクワクしながら読んだ。
犯罪話てんこ盛り。そして、ケネディ大統領の暗殺の話も出て来る
ので、正にアメリカの裏面史って感じでもある。まぁ、ケネディ
暗殺については、未だにいろんな説があるから鵜呑みにしては
いないけど。
麻薬密売には絶対に手を出さないドン、それによる他ファミリーとの軋轢、
突然姿を消し遺体で発見される構成員、理容店での射殺、路上での突然の
襲撃、ニューヨーク5大ファミリーを中心とした会議。
どれもこれも映画『ゴッドファーザー』のモチーフとして登場する。
「シチリアの古いしきたりや習慣を大切にし、平和を願ったドン」と著者は
言うが、それでも多くの血が流れたことは間違いない。
息子が偉大な父を美化するのは仕方ないのかもね。
でも、そんなところにイタリア系の「愛」を見るのだ。