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「黒祠の島」を多人数視点にして長くしたらこんな感じ、みたいな。
医者が好きでした。(名前忘れたけど
読み終わってしばらくしてから漫画が始まって
一応漫画も読んだけど、随分話の展開が駆け足でがっかりした覚えが…。
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最終巻なんだから当たり前だけど、怒涛の展開。
間延びしまくりで退屈すぎるにも程があった4巻の存在を
補って余りある風呂敷の閉じ方。
んー、読みきった読みきった。
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ついに最終巻。
通常の侵食型ホラーと異なる圧倒的なクライマックス。
この独特の読後感は素晴らしいの一言!
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終わった〜!
てんやわんやでんがな。
解説の宮部さんの言うとおり、ハードカバーで読みたかったですね。
分厚いけど…。
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この本を読んでいて、ふと思い出した映画があります。10年くらい前になる「フランケンシュタイン」です。この映画は、愛の形を問う作品でしたね醜く生まれ変わった人造人間は、その姿を人々に恐れられて・・・。
人間は、集団で行動します。そして輪の中と違う物を拒絶します。いじめなどもそういう心理からくるのですかね?
この本は、人間は怖いと改めて思わせる作品です。未曾有の恐怖により精神が破綻したり偏ったりして行く村人の姿が書かれています。
ん〜どうも考えが纏まってないの〜とにかく「屍鬼」は、面白かったです。そして、ちょっと考えさせられる作品ですネタばれがちょっと早すぎる感じがしましたが、良い作品でした
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「殺意が村を覆っていく」屍鬼5巻。完結。5巻はどの巻よりも展開が速く、夢中で読んで通勤電車乗り過ごした。読んでいる間、自分だったら屍鬼の胸に杭を打ち込む事ができるだろうかと、そればかりを考えていた。
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こら面白い。キングの話まんまだろうがなんだろうが、面白いからなんでもあり。もう一回読みたいのだけど、なんたって話が長すぎるぜい。
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吸血鬼物でありながら単純な勧善懲悪ではない複雑な話。様々な人物が織り成す群像劇でした。
人の側に立ち、屍鬼を撲滅するべく動き続ける医師の尾崎。最後には屍鬼の側に回る寺の静信。襲われる側の村人と、かつて襲われる側だった屍鬼。そして村にやってきた沙子たち。誰に感情移入するかで抱く感情が変わってくる本だと思います。
主人公が誰か分かりにくい作品ですが、個人的には、表の主人公が尾崎で裏の主人公が静信。ふたりが物語の中心なんだなという感想を抱きました。
清濁併せ呑んだ上で妻でさえをも切り刻んで打開策を見つけようとした尾崎と、
高潔な理想を抱くが故に最後には虐げられる側である屍鬼についた静信。どちらも正反対の理想主義者なんだと思います。
ちなみに読んでて一番共感したキャラは辰巳でした。
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そこそこネタバレが含まれるので注意。
「病め医者死ね坊主」という言葉がある。医者は病人がいなければ、坊主は死人がいなければ食えない職業で、つまり、他人の不幸によってしか生計を立てていけない。この物語の主人公になる敏夫と静信が、まさにそれ。そんな二人が、人間を狩ることによってしか生きていけない屍鬼の存在を追うというところがミソだよなぁ。彼らはある意味、一番屍鬼に近い人間なのになぁ。
私は神様仏様の類は全く信じていなくって、考え方的には辰巳が一番近いような気がする。だから、この世は流刑地なのだとか、神に見放された存在なのだとか言われても、その考え方を理解はするけど、共感はできないので、「ふーんかわいそうに」程度の感想しか出ないわけですが。。。
ただ、アレだなぁ、細々と生きているぶんには、沙子ら屍鬼もこんな報復を受けなかったわけで、自らが生きていくのに必要最低限な以上に人間を犠牲にしてしまったからダメだったんだと思うけどなぁ。「どうして」も何も。そりゃーあかんよぉ、としか。
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屍鬼、怒涛の完結。
遂に村人達が凶器を手に『屍鬼狩り』が開始された。
祭り囃子が鳴り響く中、
神社前に積まれていく累々たる屍。
どちらが鬼で、どちらが人なのか・・・
長かった屍鬼の完結編です。
描写がかなりエグイ物が多いです。
なんだろう。
集団狂気ですね。もう何が何だかミンナ分からない。
ただ、生き残る為には殺すしかない。
って思い込んじゃってるんですよね・・・
何だか、最後は悲しかったです。
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凄い物語だった。何が凄いかと言えば、読者を物語に引き込む力が、である。
善と悪、そんな簡単な図式で片を付ける事の出来ない『生』の在り方を根源から問う様な物語に、読了して暫く立った今でも気分を落ち着ける事が出来ない。
崩壊のカタルシスである。
膨大な登場人物の、多くが死ぬ。彼らにはそれぞれ長大な分量を通じて丁寧に描かれたドラマがあり、行われる全ての選択が同時に私たちへの問いかけの様にも感じられた。
常に聞こえるのだ。
「お前ならどうする」
そんな問いが。
幾つか、激烈に印象に残った風景があった。
加奈美と妙の親子の姿。
徹と律子の選択。
奈美の悲痛な叫び。
全てが痛い位に胸に響くのである。
人生は落下である、という意の表現があった。
長大な屍鬼と人の物語から浮かび上がる結論を紡いだ至高の言葉だと思った。
単にホラーに留まらない、多くの示唆を持つ名作である。是非とも読んで頂きたい。貴方の中の「恐怖」の意味が、きっと変わる。
(レビュー・採点は作品全体を対象にさせて頂きました)
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死んでしまったら可哀想だって思うことを、可愛いって言うんだわ。
失いたくない、失うのが惜しいっていうのを、愛おしいって言うんだと思う。
―――いと、惜し。
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「村は死によって包囲されている……」この象徴的な文で始まる通り、ひとつの死をきっかけに、閉鎖的で小さな村にじわじわと死が蔓延し始めます。
死の理由がわかるにつれて「え? こういう話の展開?」と個人的には思ったり、また圧倒的なボリューム、登場人物の多さや場面の切り替わりの早さなどにも初めは戸惑いますが、読み進めるうちに緻密で魅力的な世界観、文章力にぐいぐい引き込まれました。
登場人物の一人が書いている小説と対比されながらの展開も見事です。
ホラーというカテゴリになるようですが、その枠だけには収まらない、深く考えさせられる、そして哀しい話です。傑作。
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2巻を次の日に読み終わって、3,4,5と今朝まで一日で読んじゃいました。こんなに寝る間も惜しんで本を読んだのは久しぶり。
すごい。ほんとすごい。こわい、かなしい、こわい。
静信と敏夫が理解し合えず疎遠になってしまい、そのままだったのがすごく悲しい。
夏野の最後の言葉とか、屍鬼となってしまった人たちの葛藤と絶望とか、すごく悲しい。
そして、私が理解できない静信が怖い。暴徒となった人間の姿が怖い。怖すぎる。追い詰められた人間の怖さ。
人がどんどん消えて屍鬼がどんどん増えていく様、乗っ取られていく様はすごく不気味で怖いものだったけど、ラストはそれ以上だと思う。どっちが怖いのか分らない。
静信はどうしようもなくあちら側だったんだなあ…なんでだろう、沢山に人が亡くなって無念な思いをしているのに、夏野の死が特別ショックでした。
あーあーあーなんにせよ、ものすごい読みごたえだった!!
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山村の村を襲った、吸血譚。
1,2巻あたりまでは、登場人物が多いのと、関係が把握できなくて、ちょっとつらい。でも、後半は読み終えないと眠れないってぐらい、ぐいぐいひっぱっていく。面白かった。
医者と坊主と、高校生がメインになって動いていくんだけど、それぞれの価値観や、思惑が交錯して、神をもたない人達の「呪われた町(キング)」っていうのがよく出ていた。
そう、神がないから、屍鬼になった肉親を前に迷う。神がないから、屍鬼になっても、迷う。
…やっぱ、12国記買おうかなぁ。