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崖の国物語 3 神聖都市の夜明け みんなのレビュー
- ポール・スチュワート (作), クリス・リデル (絵), 唐沢 則幸 (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:ポプラ社
- 発行年月:2002.3
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紙の本
続巻が出ていますが、この巻で卒業することも可能です。でも成長した主人公の勇ましい姿と、壮大な空の世界のドラマは、続巻を期待させます
2006/09/19 18:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「空賊である父・雲のオオカミを求めて〈大いなる嵐〉の中に突入した飛空船エッジダンサーと若き船長トウィッグ。記憶を失った彼らの使命とは」ファンタジー。
『深森をこえて』『嵐を追う者たち』に続く第三部で、完結篇ですが、実際はこのあとで続巻が出ています。残念なことに、我が家の娘たちも高校生となり、この巻まではそれなりに楽しんでいましたが、四巻目は未読。でも、三冊のお話はこれで終わっていますから、ここで離脱してもいいかな、なんて思います。
で、造本がいいですね。分厚すぎるのはちょっと気になりますが、丁寧な造りで、相変わらずクリス・リデルのイラストが怪しい感じをだしています。
浮遊する神聖都市サンクタフラクスと嵐晶石、水の汚染と鎖の悪循環を断ち切った若きトウィッグは、都市を救う過程で空賊である父・雲のオオカミと離れ離れになってしまいます。かつては自分の未熟さゆえに父親を危機に陥れたこともあるトウイッグは、今では立派な船長です。その彼が仲間と出かけた初めての航空、それが今回のお話。
彼らの前に立ちはだかるのは巨大な渦巻きです。彼らはシュゴ鳥に導かれるままに大渦巻きに突入していきます。でも、その過程で動揺したトウィッグは、錯乱し誤って鳥を失ってしまうのです。渦巻きの中で父がかつて操っていた船ストームチェイサー号と、そして老いて疲れ果てた父親と再会します。その父親が告げる大きな犠牲とは。
崖の国に襲い掛かる母なる嵐。過去に幾度となく国に生命をもたらしてきた巨大な嵐が、今度は災いをもたらすものとして再び崖の国に戻ってきました。父親が告げる、悲劇を回避する手立て。しかし、父は姿を消し、エッジダンサー号も遭難をしてしまいます。仲間はばらばらになり記憶を失った彼らは、再会の術もありません。
果たして、彼らは再び巡り会い、記憶を取り戻すことができるのでしょうか。崖の国の運命は、そして密接な関係を持つ神聖都市サンクタフラクスは。賢者、闇博士たちは。
成長著しいトウィッグが、大きな役を果たし、話は一応完結したことになっていますが、ラストはまだまだ続きがあることを予感させています。この巻のあとがきでは、そこが曖昧にされていて、作者と連絡を取り合った様子も見えないのですが、実際には次の巻が出ています。
このままいけば延々と続巻が出そうで、特に悪役のヴォックスの宣言が不思議な余韻を残しています。うちの娘たちは卒業してしまいましたが、時間があれば読んでもいいかな、そう思わせます。
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