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皆さんは、言語学の研究を行うためにはどんな方法が用いられると思いますか。本や辞書を使う? もちろん、それも正解です。言語研究はもちろん「言語」を対象としていますが、ある意味その言語を運用する「人」つまり「人間」を研究対象としているものでもあります。ですから、言語研究の方法論には、言語を使う人間の「意識」に迫るというアプローチもたくさんあります。しかしひとえに「意識」と言っても、その「意識」をどう測定すれば良いか、妥当な方法から有意義な知見へ導くことは簡単なものではありません。人間は時には見栄を張りたいものですから、必ずしも調査対象者が本当のことを語ってくれるとは限りません。そんなバイアスを可能な限り減らし調査を行うためには何が必要か等、この本の隅々には、言語研究を行うための実際の方法論や実例が詳細に記述されています。これからそんな実験系の言語研究をしてみたいと思っている方には、必読の入門書です。
(ラーニング・アドバイザー/人社 KIM)
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