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紙の本

野坂昭如、正体が掴めません

2002/07/24 13:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:茶羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

野坂昭如。まさに変幻自在の作風を持つ作家です。
「蛍の墓」なんて作品を書くかと思うと今回はこんな「文壇」なんて本を書く。そして、スタイルもまったく違う文章を書くんです。
文壇ではまさに文壇のことが書かれています。暴露本として読んでも面白いかもしれません。中学や高校の国語の資料集に出てくる有名な作家がポロポロ登場してきます。そして、資料集には書かれていない人間くささが随所に描かれています。つまり、結構不思議で我が儘でエッチで偏屈なオッサンたちであったということです。
魑魅魍魎が跋扈する文壇で生き残りを賭けた野坂昭如がこの世界を泳ぎわたる様子が描かれております。楽しいっすよ。ただ、意識的に懐古風書き方になっているので現代風の文章に慣れている人には最初は読みづらいかもしれません。
でも、そこがこの本の魅力でもあるんです。
是非、ご一読をお勧めします。

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2005/12/24 13:27

投稿元:ブクログ

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2011/10/27 20:58

投稿元:ブクログ

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