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Michio’s northern dreams 4 森に還る日 みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

彼の物語

2010/10/30 09:01

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、「Michio’s Northern Dreams」と名付けられた、写真家星野道夫のたくさんの未発表作品を含むアラスカの写真と透き通るような珠玉の星野の文章で編まれた、シリーズの四冊めである。
 なにげなく使っている言葉につまづくことがある。たとえば、物語。創作されたお話と、簡単に言ってしまえないなにかが、物語という言葉にはある。
 星野道夫が「あらゆる自然にたましいを吹き込み、もう一度私たちの物語を取り戻すことはできるだろうか」と語った、物語とは、何だろう。

 この巻には太古の森の写真が何枚も収められている。そこではかつてそこに生きた先住民が残したトーテムポールが傾き、絵柄さえ消えかけ、朽ちようとしている。それは「人間が消え去り、自然が少しずつ、そして確実にその場所を取り戻してゆく風景」だった。
 私たちは星野の写真でそのような自然の姿を目の当たりにする。
 これは普段私たちが目にしている風景とはまったく異質のものだ。それは、別の何かを生みだす世界だ。それは快楽か。憎悪か。はたまた、ハレルヤか。

 「深い森の中にいると川の流れをじっと見つめているような、不思議な心の安定感が得られるのはなぜだろう。(中略)川の流れに綿々とつながってゆくその永遠性を人間に取り戻させ、私たちの小さな自我を何かにゆだねさせてくれるのだ」。この文章のあと、星野道夫はこう書いた。「それは物語という言葉に置きかえてもよい」と。
 星野道夫にとって「物語」とはいつまでもつづく、大きな流れのようなものであったのだろう。アラスカの太古の森がそうであったように、「誕生、死、そして再生という無窮のサイクル」をもったものだったにちがいない。

 彼の物語がそこにある。きまじめにいのちをみつづけて、そこにある。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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2010/08/28 22:20

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2015/07/26 09:17

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2022/02/14 22:09

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