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奇跡の少女ジャンヌ・ダルク みんなのレビュー
- レジーヌ・ペルヌー (著), 塚本 哲也 (監修), 遠藤 ゆかり (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:創元社
- 発行年月:2002.5
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紙の本
永遠の美少女として記憶にとどめておくほうがいいのかも
2024/02/01 15:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
地図や絵画が豊富で「オルレアンの勝利」から「ルーアンでの火刑」までの軌跡は視覚的にも理解できるように工夫されている、ふとなぜ彼女の肖像画が現存していないのかと考えてしまうが、永遠の美少女として記憶にとどめておくほうがいいのかも
紙の本
何という生き様か。心動かされる聖闘士ジャンヌの青春譚
2002/07/02 20:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世史研究における、フランス屈指の重鎮ペルヌーの著書はすでに数多く翻訳されているが、中でも彼女の専門であるジャンヌ・ダルク研究の本は、『オルレアンの解放』(1986年、白水社、品切)、『ジャンヌ・ダルク』(M-V・クランとの共著)、『ジャンヌ・ダルクの実像』に続いて、本書が四番目の邦訳となる。なにせ、1973年、オルレアン市にジャンヌ・ダルク研究所を設立し、初代所長をつとめたほどである、何冊書いても書き足りないほどの造詣の深さと愛着とがあるわけだろう。本書は、「絵で読む世界文化史」というキャッチフレーズのもと、フランスのガリマール社との提携で、日本を含む世界21カ国で出版されている一大シリーズ、「知の再発見」双書からの一冊だ。カラー図版満載で飽きさせない。フランスの国民的英雄ジャンヌは1412年、13歳の頃より、大天使ミカエルから「お告げ」を授かる。17歳になった「乙女ジャンヌ」は、お告げのままに、イギリス軍の侵略を撃破し、王太子シャルルをフランス国王として戴冠させるべく、出陣する。連戦連勝。白馬にまたがり、彼女のためにあつらえられた甲冑に身をかため、白百合と天使が描かれた旗を掲げた勇姿の前に、敵は次々と敗走していった。彼女の活躍により、フランスは大司教から戴冠された正規の王のもと、対外的な復権を果たした。わずか2年後に、味方の裏切りで敵対勢力の手に堕ち、宗教裁判で火刑されるまでの短くもまばゆい青春を、過不足なくコンパクトに描いており、驚きと興奮のうちに一気に読める。なるほどその生涯が幾度も映画化されただけはある。時代が離れていても、彼女に一目会ってみたい気持ちにさせる、魅力にあふれた本だ。
※関連書→ミシュレ『ジャンヌ・ダルク』、竹下節子『ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女』、マーク・トウェイン『マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク』、トゥルニエ『聖女ジャンヌと悪魔ジル』
人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー6月3日分より
(小林浩/人文書コーディネーター・「本」のメルマガ編集同人)
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