投稿元:
レビューを見る
【本の内容】
ダンクシュートとは、ジャンプ一番、バスケットリングの上からスナップを効かせてボールを叩きこむシュートのことだ。
ミサワ基地のジョーは、黒人の誇りをダンクを決めることに賭けた。
ああ、神さま、ちびの黒人にでっかい羽根をください!
スポーツ小説の幻の傑作と言われるデビュー作がここに復活!
単行本未収録のアイスホッケー短編「新顔」も収録。
還ってきた名手の再編集スポーツ小説傑作集。
[ 目次 ]
[ POP ]
やっぱり長編が読みたいぞ川上健一。
たしかにうまいし、熱い物語がこの本にはたんまり詰まっている。
「熱いトライ」ではラストの主人公の言葉に、泣かされ、「打ってみやがれ!」ではふざけたピッチャーの言動ににやにやし、「タイトルマッチ」で熱くなる。
と、いいのだが、だったら長編が読みたくなるではないか。
面白い事は面白いのだが、スポーツものではない「オレンジ色のロリポップ」なんかが入っているのが悪いんだ、たぶん。
こういう短編では短すぎて爆発的に泣いたり、笑ったり、熱くなる事はできない。
中途半端に熱くさせられた感が拭えない。
面白いからこそ、こちらは不完全燃焼なのだ。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]