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[ 内容 ]
メディアが多様化し、情報が洪水のごとくあふれる中、そこからいかに真実を読み取ればよいのか。
メディア・リテラシー(情報活用技術)の重要性が高まる一方で、私たちは情報の“質”に対しては、あまりに無知・無関心であると著者は指摘する。
本書では、公平中立を標榜するメディアの虚像を暴き、問題点を浮き彫りにするとともに、過去から現在に至るメディアの役割と本質を分析し、21世紀のボーダレス化する国際社会・高度情報通信化時代における、未来型メディアの指針を展望する。
[ 目次 ]
序章 情報を見極める時代
第1章 メディア・リテラシーとジャーナリズム
第2章 メディアの国籍
第3章 戦争とメディア
第4章 “コスモポリタン・メディア”の時代へ
第5章 21世紀のメディアのあり方
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[ 参考となる書評 ]
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2011/04/14 文藝春秋その他雑誌メディアの思想的傾向分布を手っ取り早く知るための資料はないかと新書マップ検索
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図書館より
テーマとなっているのはメディアリテラシーで9・11以降のアメリカの報道を軸に論が展開されています。
本来さまざまな意見がぶつかり合っておかしくないアメリカの対テロ報復によるアフガニスタンの空爆。しかしそれが見事に封じ込まれるさまはやはり恐怖を感じます。中でも印象的なのがジョン・レノンの『イマジン』など反戦の曲のリストが作られ、それが自粛されるような流れができていたということ。もしアフガニスタンの空爆前やイラク戦争の前にアメリカ中で『イマジン』が流れていたら、どうなっていたのかな、と少し考えてしまいます。
国益を鑑みて、という話があったのですがこの点については著者の意見に全面的に賛同です。たしかに報道によって国策にダメージが与えられたとしても、それが将来の国にとってプラスとなるものならばぜひやるべきです。当時の政府の顔色ばかりうかがうのはやはり情けない。
出版がちょっと古いのでインターネットに関しての考察はちょっと甘いかもしれません。