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投稿者：ゆかりこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

セックスのみに問題があれば、すばらしいバイブルに、しかし愛がなければ……。
もっと早くに夫婦で読んでいればよかったなあ。セックスの問題は結局精神的な問題。これを夫と一緒に読もうと買ったわたしは、これで離婚の決定打を打ってしまったようです。
これを夫に読ませると言う事は、満足してないって告白するようなものでしょ？
確かにテクニックとともに、精神的な愛情について多くの言葉で語ってあり、素晴らしい本だと思います。
この本の使い道は、新婚家庭にお祝いとして第三者がプレゼントするというのが最も素晴らしい。もちろん『コミュニケーション』とセットにして。

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投稿者：tallarico　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最近話題になっている性生活についての本です。
アメリカでも絶賛された本だそうですが、なかなか性について語ることはタブー視されているなかで、とても真面目なノウハウ本でした。
これを読んでお互いの思いやりが無いと男女関係は成り立たないのだと思いました。特に夫婦だと、生涯相手はお互いだけなので、どちらかが（この本の場合は女性対象ですが）性生活に不満を持っていると関係がくずれてくることがあります。レディーファーストの国、アメリカで女性が不満を隠しつづけてきたという事実は驚きましたが、日本だとさらに不満を持っている女性は多いと思います。ぜひ男性にこの本を読んでもらって女性に対する思いやりを持って欲しいものだと思いました。この本はアメリカの夫婦によって書かれたものです。お互い愛し合っているがゆえに相手を思いやり、大切にしてきた結果がこの本なんだなと思うと内容や挿絵は結構すごいものもありますが、感動してしまいました。

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投稿者：Ｒｙｏ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

表紙を男性が見て、読みたくなるようなアプローチが欲しかったなぁ。

カップルで読む、素敵な内容なだけに少し残念。
でも、大切な「セックス」をここまで書いてあるのは他にないかも。
信頼してるパートナーにも、女性からは言いにくいもの。男性にしっかり、
真剣に読んでもらいたい。二人で一緒に読むなら尚、いいかも。

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投稿者：maru_M　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

どこの書店でも女性向けコーナーに置かれていて、手にとっているのは女性ばかり。本のデザインもどうみても女性を意識している。しかもラッピングされていて内容は購入しなければ一切わからない。
しかし、実際購入してみてわかったこと、それは世の男性に向けて書かれた内容がほとんどであるということ。
挿絵は美しく、男女の「こうされたい」を代弁している点で男女とも読んでいて得るものは多いだろう。しかし、帯に書かれたコピー「満足してる？」は正しくは「満足させてる？」がよりふさわしいと感じた。ぜひ男性諸君、とくに若年層に強くお薦めしたい。

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投稿者：夏の雨　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　夜の１０時を回っていただろうか。少年は自宅から少し離れた町まで自転車を走らせた。暗い路地の一角の、手招きをするようにそこだけぼんやりと明るい。そこが少年の目指す自販機の場所だ。心臓が、うさぎとびした後のようにバクバクする。昼間は規制があって中が見えないように銀の目隠しがされている。今はよく見える。自販機の中に並んだビニ本（ビニールで包装されたエロ雑誌）たち。少年は手にしたお金をそっと自販機にいれる…。

　もう何十年も前の記憶。あれからたくさんの水が橋の下を流れ、少年は結婚し、子供をもうけ、新聞を少し遠くに離さないと読めなくなったおじさんになった。あの路地の暗闇は町から消え、コンビニの灯かりがあの時の自販機の何十倍かの明るさで深夜まで灯っている。そこに並べられた雑誌は、少年が胸躍らせたあのビニ本よりも数倍過激で、しかもあの時の少年と同じ年かっこうの若者がなんの衒いもなく、ページをめくっている。

　時代はそんなにも変わったのに、この本はまるであの時のビニ本のように厳重にカバーされている。興味本位の本はあけすけなのに、まじめな本はうつむいたままだ。本質的に性は何ひとつ変わっていないのかもしれない。誰もがないしょ話のようにしかまだ語れない。それが性の本質の一面であるとしたら、今も少年は暗い町の中をぼんやりとした明かりを探して、自転車を走らせるしかない。