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GOTH リストカット事件 みんなのレビュー

  • 乙一 (著)
  • 税込価格:1,65015pt
  • 出版社:角川書店
  • 発行年月:2002.7
  • 発送可能日:購入できません

第3回本格ミステリ大賞小説部門 受賞作品

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みんなのレビュー431件

みんなの評価4.1

評価内訳

421 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

凄いとしか言いようがない

2013/07/22 23:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

最後のどんでん返しにただ驚いて、感心のため息をつくばかりです。
描写も繊細で、その細やかさがグロさを強調させて、謎の仕掛けも大胆で…
この本で乙一さんの虜になりました。

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紙の本

最後まで読めない展開

2004/12/26 10:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朝ご飯 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 乙一さんの作品として最初に読んだのが「GOTH」でした。その後にも乙一さんの作品をいくつも読みましたがトップ3には入る作品です。

 主人公は普通の高校生を演じて生活しているが内心では死や殺人に深く興味を持つ「僕」とそのクラスメイトで「僕」と同じ趣味を持つ「森野」の2人。

 ある日、最近起こっている連続猟奇殺人の被害者が解体されていく様を詳細に書かれた手帳を「森野」が拾い、「僕」に見せることから物語が始まります。まだ発見されていない被害者のことも書かれており2人はその被害者の残骸を確かめに行きます。

 全6話でどの話も登場人物の一人称構成で、話によっては一人称の相手が変わり、事件の裏が見え隠れしミステリー度が倍増していました。乙一さんはそこを最大限に利用し読者に推理させ最後には
「ええぇ!ってことは…。あっ! なるほど…。そうゆうことか。」
と本気で驚かされます。

 6つの話の共通点はどの作品も最後まで先が読めず、ドキドキやハラハラの連続だったことです。一度読みビックリしたあとでもう一度最初から読みなおすと2回目だからこそ分かる別の面白さがあります。

 読んで損は絶対にないと思います。
読もうか迷ってるあなたはぜひ読んでみるべきです!

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紙の本

メインキャラのふたりとさらりとした話の手触りが、とても魅力的でした。

2004/09/23 20:57

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投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 周囲との深い溝を意識しながら、平均的な男子高校生を装って生きる僕。クラスメイトから孤立し、静かで冷ややかな空気を身にまとう森野。本質的な部分で互いに分かり合い、同じ種類の人間同士、関わりを持っていくふたり。教室の中を夜の闇で満たせば、彼らだけが光を放ち、浮かび上がっているような、そんな感じ。周りと隔絶した世界を持つふたりをくっきりと際立たせる人物造型、人物喚起力が巧いと唸らされた。

 また、猟奇的な事件を扱っていながら、涼やかな空気を感じさせる話の雰囲気がとてもいい。白紙にさらさらとモノクロの絵が、一幅の山水画が描かれていくのを見るかのよう。妙なべとつきや粘ついたところがなく、読んでいて、清々しい心持ちにさえなった。

 さらに、読み手をミスリードさせるミステリの味わいもなかなか。話によってはやや作為的に過ぎるかなあと思う部分もあったが、この騙され方は決して嫌じゃない。むしろ、「ああ、なるほどなあ。そういうことであったか」と、心地よく騙された気持ちのほうが強い。

 「暗黒系」「リストカット事件」「犬」「記憶」「土」「声」の六つの作品からなる本書。どれも面白かったけれど、なかでも、切ない気持ちに駆られた「犬」、冒頭からぐいと掴まれた「土」、スリリングな展開にぞくぞくさせられた「声」、この三編が印象に残る。

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紙の本

心地よいドンデンの裏切りはあなたの期待を裏切らない

2004/02/18 21:40

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投稿者:遊子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

やっぱり乙一作品はすごい。そう思った一冊だった。
前評判が高いと読者は期待して読み進める。
すると、ちょっとくらいの意外さ、面白さでは「こんなもんか…」
とがっかりしてしまうものだ。もし、前評判を聞かなければ
それなりに楽しめたかもしれないのに…なあんて。

この『GOTHリストカット事件』はこの世に乙一の名前を
知らしめるきっかけになった作品だ。
私は読む前からかなり期待していた。そして、ページをめくるごとに
先の展開をよみ、想像をめぐらしていた。
けれども、収録作品6本それぞれが私の予想の一歩先をいく
結末を迎えたのだった。小気味いいほど読者を翻弄し
最後のドンデンで裏切る。私としては「やられた!」の一言だ。

この物語は「僕」と「森野」という少女の周りで起きた
猟奇的な事件を描いたものだ。正直グロい描写も多い。
このような描写が生理的に受け付けない人にはお勧めしないが
この物語をおぞましい残酷殺人物語だとは思ってほしくない。
「生まれついてそうだった」殺人者を怪物として書くことによって
その怪物に付きまとう「死」を私は考えることができた。
そして、人間らしい感性とそれをもたない怪物とを比較することで
改めて「人間らしさ」それに伴なう「生」を考えたのだった。

「期待して読んでつまんなかったら…」なんて思わず大いに
期待して手にとってほしい。きっとあなたの想像をこえる結末が
そこにあるはずだ。

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紙の本

世界と噛み合わない歯車への苛立ちを薄めるのは、快楽と美。

2003/11/24 23:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

■ 「そうだ、これから紐を買いに行きましょう。あなたも
■ ひとつ、紐や縄を買っておくと便利だと思う。だって、
■ 必要になるでしょう、自殺するとき」
■(——P133/『記憶』)

——と、森野夜は言う。「僕」は無表情に頷く。

森野夜 殺人鬼・変質者限定で呼び寄せる魔性のフェロモン娘。
    世界と絶望的に噛み合わない歯車を抱える。世界との
    溝の底で、8歳で亡くした半身、双子の妹「夕」が見上げる。

「僕」 殺人鬼・変質者を観察収拾する、恐るべき目撃者。
    自分をもてあますことを知らず、「日常」にとけ込む
    仮面のつけ方、表情の作り方を知っている。

森野が呼び寄せ、「僕」が撃退・記録する様子は、
まるで、対殺人鬼専用食虫植物。妖しく恐ろしい、高校2年生。

2人の魅力に参って、読まされてしまう好短編集。
快楽・切なさ・妖しさで読者を縛るから、中断できない面白さ。
怖い話も悪趣味な話も苦手だけれど、素直に読めたのはそのおかげ。

■ 彼女と対応するときだけ、僕は演技をせず思ったことを
■ そのまま顔表面の皮膚に伝えることができた。したがって
■ 僕の顔の筋肉は休憩時間を得たわけである。それはつまり、
■ みんなにひた隠しにしていた僕の心の無表情さや非人間的な
■ 部分を、森野は心地よい無関心さで許したということだった。
■(——P068/『リストカット事件』)

私にとって、登場する殺人鬼たちは、それほど重要な存在ではない。
それよりも惹かれるのは、「僕」や森野や、『土』の少年少女。

キーワードは思春期。もどかしくて苛立って、焦って、
むやみにもがく季節。自分が重荷でもてあまして、どこか
人ごとのように眺める命。そして漂う、死への傾斜。

気がつけば渦中を抜けて、遠くなった10代の記憶。
そんな空気が色濃く封じ込められている。
特に、妖しさ際立つ『土』と、埋葬と再生の『記憶』が印象的。

無関心である痛みを、妖しく分かち合う一冊。

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紙の本

乙一の第二歩目

2003/07/13 16:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yaeba - この投稿者のレビュー一覧を見る

GOTHとは、人間を処刑する道具や拷問の方法を知りたがり、殺人者の心を覗き込む者、人間の暗黒部分に惹かれる者たちのこと——。

主人公「僕」は、クラスメイトの前では普通の男子高生の仮面をかぶり、冗談を言い、笑顔を振りまく。だがその仮面の下にはGOTHという素顔を隠し持っている。そしてクラスメイトの女子、森野夜もまたGOTHであるが、彼女は仮面をかぶらず、愛想を振り撒かない。だから友人がいない。
GOTHという共通点を持った二人は惹かれあい、行動を共にする。
「僕」とクラスメイトの森野夜という二人のGOTHを中心に、6つの短編が語られていく。

最終話・6話はすべてのまとめとなっており、主人公である「僕」と森野の差が浮き彫りになる。二人は「GOTH」という点で共通しているが、基本的な性質が異なっているのだ。僕は犯罪を見て、犯罪者になりかわりたいと思っている。だが、その性質を隠す為、あらゆる仮面を器用にかぶり芝居をして生きている。一方、森野は自分の外側に在るものとしての「GOTH」に興味があるだけなのだ。僕はGOTHを内側に持っているのに対し、森野はGOTHが外側に在る。その差がこの最終話で表れてくる。
最終話で森野が僕とは正反対の一歩を踏み出してくれたことが、私達の癒しとなり、救いとなりうる。

乙一は私が今一番注目している作家だ。
『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞後、デビュー。以来、角川書店、集英社を中心に作品を発表。せつない系、せつなさの達人などと呼ばれてきたが、『GOTH』で本格ミステリ大賞を受賞、この作品はマンガ化もされた。

『GOTH』を読んだ後、今回の乙一は今までと違うと感じた。スニーカー文庫で見せた「さみしさとあたたかさ」を共存させた書き方に、冷淡さ、ミステリ部分の濃厚さがプラスされている。

今までの乙一の個性はそのままに、そしてミステリ部分は今までの作品を超えている。ティーンズを対象読者として出発した著者が、大人のミステリに踏み入れるようになった、分岐点と言える一冊。乙一の第二歩目だといえよう。

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2004/09/20 18:29

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2004/10/02 09:13

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2004/10/04 00:31

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2004/10/05 11:07

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2004/10/15 17:24

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2004/10/22 20:49

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2004/10/22 22:18

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2004/11/07 21:18

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2004/11/22 06:17

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