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8月に10年ぶりの涸沢に行ったばかり。
10年前(2002年)のトイレがどうだったかあまり覚えていないのだけれど、今のトイレはほとんどにおいもなく清潔で、なによりトイレットペーパー備え付けに驚いた。100円のチップ制。(涸沢ヒュッテのトイレ)
この本は情報が20世紀なので今はもうちょっと処理事情が変わっていると思うが、それでもやっぱり下水処理設備がない場所で多くの人の排泄物を処理するのが問題であることには変わりないだろうと思う。
本来、人が住める場所ではないところに行くのに、普段の生活との違いは、風呂に入れないことぐらい。お金があれば、暖かい清潔な寝床もトイレも食料も準備されている。
夏に行ったときは、そのらくちんさ、快適さにばかり目が行っていたけれど、払ったお金で処理できる以上の負荷を環境にかけていたのかもしれない。
引用に書いたように、それぞれが自分の体力、技術に見合った山に、生活できる最低限の荷物を自分の力で運び、それを丸ごと楽しむのが、本当のあるべき姿なのかなという気がしてきた。