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紙の本
この色は、彼の命のひとかけだ。
2003/01/28 00:19
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投稿者:真壁しの - この投稿者のレビュー一覧を見る
とりあえずプロローグを読んでしまおう。
ほんの短い導入。
胸を締め付けられるような予感を感じさせる。
そして捉まる。
読者は、水窪に捉えられた藤野みたいだ。
榎田さんは、芸モノがすごくうまいな、と思う。
水窪は画、という自分の芸で生きるタイプの人間だ。
それは芸で生活するということではなしに、
芸で生きるということ。芸を生きるということ。
そして時にはそれに殺されそうになること。
あるいはその、測り知れない幸福に溺れること。
その命のようなよろこびを、
分かち合えるのが愛しい人ならどんなにいいか。
分かち合いたいと言ってくれるなら、それはどんなにか幸せなことか。
このいのちの一片が、きみにも喜びを与えるなら。
いつも魅力的な脇役が居るのがこの人の作品の見所だと思うのだけど、
今回は一人一人に裂かれる時間は短いのに
それでもみんなとてもかっこいい。
きっとこういうのを、しあわせ と言うのだ。
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