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ビートルズ・サウンドを創った男 耳こそはすべて みんなのレビュー
- ジョージ・マーティン (著), 吉成 伸幸 (訳), 一色 真由美 (訳)
- 税込価格:3,080円(28pt)
- 出版社:河出書房新社
- 発行年月:2002.8
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紙の本
五人目のビートルズ
2023/09/28 13:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
五人目のビートルズと呼ばれる存在は何人かいるが、やはりその筆頭格はプロデューサーのジョージ・マーティンであろう。ビートルズとその時代に関心のある人なら必読である。
紙の本
ビートルズを裏でささえた名プロデューサー、ジョージ・マーティンの自伝
2003/03/31 17:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森岡正博 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いい音楽は、ミュージシャンの力だけで、できるのではない。陰の立て役者として、プロデューサーの力も大きいのである。本書は、あのビートルズを裏でささえた名プロデューサー、ジョージ・マーティンの自伝だ。彼が、いかにしてビートルズの音楽世界を作り上げていったのか、その秘密が余すところなく描かれている。
ジョージ・マーティンは、クラシック畑から出発した人物だ。レコード会社に就職してからも、クラシックの録音を担当していた。彼はまた、無類のエンジニアであり、ステレオ録音のテクニックを開発する先陣に立っていた。彼は、あるとき、ビートルズの売り込みテープを聴き、軽い気持ちで売り出してみることにする。ここから、伝説は始まった。
当初のビートルズは、音楽技法のことなどほとんど分かっていなかった。ジョージ・マーティンは、彼らに音楽技法の基礎を教え、彼らの持ってきた原曲を編集し、密度の高いヒット曲へと変えた。
ところが、ビートルズの吸収力はすばらしく早かった。いつしか、ビートルズ自身の編曲のほうが、マーティンを上回るようになる。かくして、マーティンは、純粋にレコードの音作り作業に没頭できるようになった。
その結果、名作『サージェント・ペパーズ』が誕生する。このアルバムで、ビートルズとマーティンのコンビは、可能な限りの実験をする。たとえば「ストロベリー・フィールズ」は、キイの異なる二種類の録音を、機械的に処理してつなぎ合わせたものである。
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」では、この曲を四度に分けて録音し、それらを少しずつ間をずらしてつなぎ合わせて編集した。注意深く聞けば、そのずれを聴き取ることができるそうである。
ドラッグをやるビートルズのメンバーと、ドラッグ抜きのプロデューサーが、この名作を生み出した、とマーティンは語る。音楽を演奏することの至福にひたっていたビートルズと、音の響きを録音することにいのちをかけていたマーティンの、不思議な出会いが緻密に記された本である。一九七九年原著であるが、いま読んでも古さは感じさせない。
初出:信濃毎日新聞
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