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モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語 みんなのレビュー

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (4件)
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  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本

憧れのロッキー

2004/11/04 15:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

娘が、学校の読書週間でこの本を知り、私に薦めてくれた一冊です。
現代の子供たちは“孤児院”という言葉を知っているのでしょうか。
“不景気”とはいうものの、特に不自由さを感じずに、親の愛情を受け、楽しく過ごせる毎日の子供たちにとって、血縁のない同年代の集まりというものは、大人の想像以上の“ストレス”なのではないでしょうか。
そんな世界で親友と助け合い、みんなで素敵な家族をつくりだせるモリーは、
本当に不思議な魅力の持ち主です。
モリーの冒険は実際に本を読んでいただくとして、私が一番におすすめするのは、常に冷静沈着で回りのみんなにいつも優しい“ロッキー”です。
モリーを優しくかばいながら、小さい子供たちにいつも目をむけ、自分よりみんなの幸せを考えてくれるロッキーは、ぜひ娘のボーイフレンドにと思ってしまいました。(娘は大笑い)

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紙の本

オレンジジュース

2004/11/03 22:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コンポート - この投稿者のレビュー一覧を見る

モリー・ムーンはオレンジジュースを飲むとき、氷を入れないのが好き。私の趣味とぴったりで、とても気持ちが良く分かる。この本には美味しいものがいろいろ出てきて楽しい。ノックマンの汚らしさの表現の仕方も圧巻だ。とけたチーズのような汗がどろどろ出てくる場面や、おできをつまんで車のダッシュボードにこすりつける場面など、うわーっ汚ったない、うわーっ臭そう、と思う。こんな表現で汚さを表す作者は、人間のやることを相当よく観察できる人なんだろうな。モリー・ムーンには悲しくなるほど性格のゆがんだ人たちがたくさん登場するけれど、みんなかわいそうな境遇で育ったせいであることが描かれている。だからこそ、人間は優しくなくてはならないと、しみじみ思わせてくれる。愛のあふれた本だと思う。

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紙の本

本の面白さに理屈はいらない。

2004/11/01 00:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きらら - この投稿者のレビュー一覧を見る

孤児のモリー・ムーンは欠点だらけの女の子。可愛いと言われる容姿にはほど遠く、特別な才能もない(と本人は信じ込んでいる)。いつも孤児院ではいじめの対象で、それが更にモリーの性格をゆがめ、現実逃避の空想癖を身につける。そんなとき、想像力が思いがけず役に立つ催眠術の本を発見する。当初は、養子として引き取られた親友のロッキーを探し出すために出かけたはずのニューヨークで、催眠術の才能を駆使してブロードウェーのスターにのし上がり、舞い上がってしまう。自分にとって本当は何が大切か気がつき始めるのも、ノックマンという悪人に窮地に落とされてからのことだ。モリーは人間の弱さの縮図かもしれない。モリーに限らず、この物語には孤児院院長やノックマンといった心のねじれた人間が多く登場する。だからこそ、この物語はどこか現実的で地についている。また魔法などと言った超非現実的なツールは登場せず、催眠術を知る人であれば、この物語には本物の催眠術の知識に基づいた部分も多いことを発見するはずだ。
と、この本の良さを伝えたくていろいろ分析してみたが、実は面白さの理由を説明するほど無意味なことはない。大人になると経験が邪魔をして素直に本を楽しむことが出来なくなる。子供の心に戻って無心でこの本を開けば、知らずに知らずに夢中になり、いつのまにか最後のページをめくっている自分を発見するはず。ジェットコースターように二転三転するモリーの冒険をぜひ多くの人に体験してほしいと思う。

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紙の本

サイトを見てから読むと、更に面白い

2004/10/31 17:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:孫子(東京都港区) - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、英国で2002年5月に出版された。その題材の面白さのみならず、主人公の元気印女の子モリー・ムーンはじめ、大の仲良しの男の子ロッキー、そして一緒に痛快な旅に出る黒パグのペチュラなどに作品を通して注がれる作者の深い愛情が溢れた素晴しい作品である。本国発売後一年もしないうちに、日本のみならず、オランダ、ドイツ、韓国などで翻訳が次々に発刊し、米国でも爆発的にヒットしている。このように、この本は極めて幅広い読者層を世界中で掴み始めている。英国の原本と日本語の翻訳を読んだが、極めて良く訳されている。日本での公式サイトhttp://www.molly-moon.jp/ を見れば判るが、やはり良い翻訳には原作者との緊密な連携が大事であることが判る。本そのものを楽しむのもさることながら、翻訳を志す人にとっては、原作との読み比べも参考になろう。世界中の女の子が、この本を読んで元気で自信に満ちた青春を送ることになれば、原作者・翻訳者の喜びとなることだろう。
いろいろな書評が出ているが、衒学的書評より世界中の子供や子供を中心とした学校・家族などから、実際に本を読んでコメントする本当の書評が沢山投稿されることを期待したい。

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2009/07/10 11:59

投稿元:ブクログ

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