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絡新婦の理 文庫版 みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー304件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (162件)
  • 星 4 (93件)
  • 星 3 (32件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (1件)
301 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

蜘蛛が付く題名ですぐに思い浮かぶ小説といえば芥川の『蜘蛛の糸』、プイグの『蜘蛛女のキス』しかなかったけれど、今またひとつ増えました。

2011/09/11 11:05

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 
 「あなたが――蜘蛛だったのですね」

 この冒頭の一行から引き込まれてしまった。いや、引きずり込まれてしまった、と言ったほうが正確か。
 何に?
 ――蜘蛛に。哀しい宿命を負って生まれてきてしまった、美しい絡新婦の織りなす凄絶な物語に。

 鳥山石燕描くところの妖怪絡新婦は、それ自体が蜘蛛の巣のような、そして長い髪を後ろに束ねて巧に糸を操る女のような姿をしていて、その操られた6本の糸の先にはそれぞれ6匹の小さな蜘蛛が、火を吹いて暴れている。この蜘蛛女は何をしようとしているのか。何を絡め取ろうとしているのか。

 房総半島の漁村近くに建つ、ミッション系の女子校とその創立者の邸を主要舞台に、黒魔術や、カバラ、売春、女性解放、ジェンダーフリーなど、様々な糸が絡まりながら、次々と殺人がおこなわれてゆく。謎を解く「黒衣の拝み屋」京極堂は、いつにも増して、哀しげである。探偵榎木津は、いつもよりちょっぴり活躍して、京極堂に珍しがられていたが、悲劇を未然に防ぐことは叶わない。いちど蜘蛛の巣に捕らわれた者は、最早逃れることはできぬのだろうか。

 最後まで読み通すと、必ず、冒頭に戻って読み返したくなる。見事、としか言いようがない。

 京極堂のこのシリーズは、娘に借りて読んでいる。
「ありがとう、面白かったよ」と言ってこの分厚いサイコロ本を返すと、「でしょう?」と、嬉しそうな顔をした。そして自分の部屋からまた本を持ってきて、「ハイ、次、これ」と僕に手渡した。――『塗仏の宴 宴の支度』   
「最高傑作なんだから」と言ってニカリと笑ったその顔が、

絡新婦に見えた。

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紙の本

あまりにも人物がたくさん出ていて、それぞれの関係が複雑なので、メモを取りながら読んだ

2022/01/09 19:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

長い長い小説である。関係が無いと思われる事件が並行して描かれる。京極夏彦得意の展開だ。これは京極堂シリーズの5作目だが、前の四作にところどころ繋がっていたりする。特に前の作品を読んでいなくても大丈夫だが、出来たら読んでいたほうがいい。あまりにも人物がたくさん出ていて、それぞれの関係が複雑なので、メモを取りながら読んだ。大作である。

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紙の本

桜の季節になると思い出す一冊

2019/06/30 15:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:へもへものへじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミステリーとしても一級品ですが、このシリーズ特有の薀蓄も素晴らしかったです。
特にフェミニズムに対する考察は、今の世にも通じるものがある様な気がします。

ちなみに、本作品に登場した女の子と京極堂の妹・中禅寺敦子が主役のスピンオフシリーズが刊行されておりますので、よろしければそちらもチェックしてみてください。

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紙の本

からくり三昧

2003/01/08 12:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紅桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

京極作品中、一番からくりにあふれた作品だったと思う。文章の巧みさという点においてなら文庫化したシリーズ一だと推薦するが、これはシリーズの前作品達を読んでいないとからくりの面白さが半減してしまうだろう。

物語は結末から始まる。

桜の舞い落ちるなか、女と黒衣の男が立っている。
二人の会話には、哀しさがあふれている。
からくりをうみだした女と、からくりの中へあえて入り込んだ黒衣の男。
自分の居場所を得るためのからくりは、女に彼女自身想像し得なかったほどの哀しさを残して解き明かされた。

最初はばらばらにスタートした幾数個の事件。
刑事が関わり、探偵が関わり、元刑事が関わり、記者が関わり、小説家が関わり、
黒衣の男が関わり……。
そして過去幾多の事件が関わって物語は展開される…。


こんな風にかかわるから過去の京極作品をもう一度読み直したりしていると、もうその世界にどっぷりとつかってしまうのだ。
この作品はできるだけ、過去のシリーズを読んでから読むことをお勧めする。

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2003/12/20 10:37

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2004/09/26 04:12

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2004/09/29 15:39

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2004/09/30 00:43

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2004/10/04 01:05

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2004/10/29 15:34

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2004/10/30 18:04

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2005/04/18 01:46

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2005/05/02 20:11

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2005/05/08 17:29

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