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紙の本
この国の福祉関係者は一体何をしているのか!
2003/02/01 00:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばっしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の前作は未読ながら、この作品には衝撃を受けた。
ようやく第1作「ホームレス作家」の完成により、念願の住居を確保し、最愛の家族に会おうとした筆者を襲ったのは、福祉関係者による手の込んだ「家族隠し」であった。
確かに、経済的に困窮した末に「ホームレス」になった筆者には、家族の食事に窮したことがあった。その外観だけを捉えれば一種の「虐待」に見えないこともない。もちろん「虐待」する意思のない筆者に「虐待」が成立する訳はない。
しかし、おそらく筆者の妻の「食事をとれなかった」という発言を聞いた福祉関係者は、筆者を「ドメスティックバイオレンス(DV)」の加害者であると思い込み、筆者から家族を隔離し、決して会わせないばかりか、さらには離婚にまで追い込むのである。
公務員として全く信じられない行動に出るのである。その辺りの綿密な描写には、「この国の福祉関係者は一体何をしているのだ!」という激しい怒りを感じざるを得ない。
私自身も公務員であるから、一層このような信じがたい行為をする公務員の行為は許せない。
この作品は単に、ホームレス作家のその後が描かれているというよりも、福祉関係者の悪意により、ホームレスになるどころではない、最悪の現実「家族との強制された別離」が描かれているのである。
一刻も早く、家族との再会が果たされるよう祈らざるを得ない。
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