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筒井康隆を読んでみたくて、手始めに購入。人の心を読むことのできるテレパス七瀬がお手伝いさんとして様々な家族と関わりながら、彼らの内面を鋭く抉り取る。
著者の天才的に鋭い洞察力と高い知性を随所に感じる。が、あまりにも生々しく人間本来の姿を描いているため、ほんの少し人間というものに幻滅するかも…。
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読んだ後に、不安にさせてくれました。主人公の七瀬は、人の心が読めるテレパスなんです。なんといいますか、すごくリアルです。何気ない日常、家族の会話。その裏に考えられてることとか、かなりの毒でかかれています。衝撃を受けました。
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火田七瀬三部作の1作目。
「家政婦は見た」の超能力者バージョン見たいな感じ。まあ、それよりはもっとブラックだけど。
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他人の心を「読む」ことができる18歳の超能力者・七瀬が、家政婦として目撃した様々な家族の姿を描く短編集。淡々と醜悪な人間の内面を暴く短編たち、読みやすいけどショッキング。七瀬が見る人間たちも、見ている七瀬自身も、醜いエゴを持っている。隠しきれていればそれは「ない」ことになるのか、それとも…?
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前後しちゃってるけど「七瀬ふたたび」の前に出た最初のシリーズ。面白かったです!七瀬ふたたびが続編です。
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七瀬三部作の第一章。
お手伝いさん・七瀬の行く先行く先渦巻くのは黒い感情や怠惰な心。心を読むことが出来る七瀬は住み込みで働きながらそれを眺めている・・・・・・
文体に工夫し、より感覚的に訴える筒井康隆の名作。
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エスパー家政婦七瀬が行く先々の家庭で嵐を巻き起こす。
筒井先生の心理学への精通ぶりが見て取れます。
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「七瀬ふたたび」で衝撃を受けて、友達に即効で借りて読んだ七瀬シリーズの第1作目。これだけなんとなく毛色が違うけど、家政婦七瀬が垣間見る、8つの家族のそれぞれに潜む人の醜悪さ。豊かな人物描写力にすこぶる感心。
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主人公は、他人の心が読めてしまう不思議な能力を持っている。小学生の頃に読んで、とてもリアルで「私も心を読まれても大丈夫なようにしよう」って思った記憶が。でも怖かったから、主観で星2つ。
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読んでるとついつい、自分もテレパシーが使えるかのような錯覚に陥る。
お手伝いしている家の主人に襲われそうになったとき、七瀬独自の危険回避法を使って自分を守った。
主人が思っていることを七瀬がそのまま口にするだけ。
それで自分の身を守った。
すばらしい!!
自分がテレパスだと悟られるのを承知でそんなことをしてしまう七瀬の勇気ってすごい。
出てくる家族はみんな形だけの家族。
腹の底ではお互いを罵倒したりバカにしてたり・・・
人間って腹黒いなぁ。
小学生のときにこんな本を読んでしまったがために、あたしって人を信じられなくなったのかなぁ・・・
そんなあたしも、自分で言うのもなんだが、かなり腹黒いと思う。
結構いつもニコニコしてるけど、腹の中はグラグラ怒りの感情が今にも溢れそうになっていたり・・・。
登場人物のどうしようもない思考をかなりの量聞いてきてるけど七瀬は、すれたところもない。
それこそ七瀬の精神力の強さなんだろうな。
あたしも七瀬みたいに強くなりたいなぁ。
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どろどろしてる。人なんてそんなもんか。すっげー消化悪い油みたいな読み心地。わたしは頭の中で都合よく解釈してる人間なので、七瀬には会いたくない。
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これはある意味怖い話でした。「家族趣味」と似たところがあります。でも人の心ってココまでドロドロしてないと思いますけどね><
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お手伝いをしながら様々な家庭を渡り歩くテレパスの七瀬。一見どこにでも居そうな家族を、異星人でも見るように淡々と観察する七瀬の視点が面白い。
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読み終えて初めて「家族八景」という意味がわかった。主人公七瀬は読心術に長けている。そんな彼女は自分の能力を誰にも悟られないよう家政婦となって様々な家庭を渡り続ける。人の心、特に男の嫌らしい感じがしっかり書かれていて、読んでいる時はとても気分が悪い。それと同時に、そんな感情が否定できないとも思わされるので、男として情けないと思ってしまう。自分の身の振り方も考える必要があるのではないかなと思わされたり。小説としてはおもしろいけど、人間のいやらしい所しか書かれていなかったので、逆のいい部分も書いてほしかった。続編があるらしいので、それに期待か。
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人間の思考の表現がユニークで面白い。「七瀬」シリーズが人気である理由は、やはり主人公や他の登場人物が魅力的であるからだろう。